嗚呼、無常。
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原作が始まった。
昨日は卒業試験で難なく分身の術で合格して、今日は班の発表…ナルトとサクと同じ班になるんだろうなぁ。
…面倒だなぁ。なんて思いながら教室に入って適当な空いている席に座って頬杖をつきながら時間になるのを待つ。
「この額当てが目にはいんねぇの?」
いつの間にか隣に座っていたナルトが他の合格者と言い合いをしている。
ちゃんと合格できたんだ。と思いながらボンヤリ見つめていると、ちょっと通してくれる?とグイグイやって来たのは…サクで。
「いいからどけ、ナルト!」
驚いているナルトを無視してグイグイと押しのけて、サクは自分の隣に陣取って座った。
途中ナルトを踏みつぶした気がするが…きっと気のせいだろう。
それより…なんかメッチャ見られてる、サクに。
しかも、サスケちゃん…いつ見ても可愛い…。とかちょいちょい隣から聞こえるし。
気にしてませんよー。アピールしながら黒板の方を向いていると…急に目の前にナルトが机の上にヤンキー座りで至近距離で見てきた。
「サスケちゃんにガンたれてるんじゃねえよ!」
ガタガタンとイスを鳴らして立ち上がったサクが、憤怒の表情でナルトに詰め寄るし、周りの女子が、サスケちゃんやっちゃえー!と謎の応援をしてくる。
おいおい、教室では静かにしようよ…。と思いながら目を閉じて溜め息をついた瞬間、どうやら前の席のヤツが動いた音と、ソイツが謝る声が聞こえた。
――瞬間。ナルトの顔がさっき以上に近くにあって…一瞬思考が止まった。
「うわああああああ!
サスケちゃんんんん!!」
サクの大声で止まった時間が流れ出す。
…あ、そういえばナルトとサスケのキスシーンあったね。
「ご、ごめんだってばよ!」
「あぁ、うん。
事故だから仕方ない…よね?」
思わずフッと笑って誤魔化そうとすると、何故か真っ赤な顔をしたナルトが…サクに力一杯殴られた。
「ナルト…あんた、うざい」
サクはそう一言、言い放ってからナルトを一方的にボコボコにした。