嗚呼、無常。
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学校生活にも慣れた。手裏剣の打ち方、術の仕組みや里の歴史。それから女子の作法の授業…エトセトラ。
前世持ちでエリートだった兄がいた頃に教えて貰ったという、ある意味ズルで上位をキープしていた。というか、それくらい出来ないと今後くるであろう敵に勝てず…シヌ。
そんなバッドエンドを迎えるわけにはいかないので、必死で…いやそこまでではないけど、頑張っている。
「サスケちゃん!」
「…なに、いの」
授業も終わり、教科書をカバンに仕舞った瞬間に綺麗な金髪ポニテを揺らして、いのが駆け寄ってきた。きっと今日も一緒に帰ろう、とかっていうお誘いだと思うけど…いつも通りならきっと――。
「ちょっと、いの!」
――サクが乱入してくる。
「なによ!」
で、喧嘩になる。
「ねぇ、先帰っていい?」
『ダメ!!』
こういう時だけ息が合うんだよね、この二人…。
それより、自分が女だった弊害かサクラが男で名前がサクに変更されているみたいで。性格は大体サクラなんだよね…時々裏の何かが見えるし。ただ、違うと思うのが…男だからか堂々とラブアタックしてくることだと思う。
「サスケちゃんを先に誘ったのは私なんだからね!」
「はぁ!?
…そんなの関係ないよね?」
何故か二人が自分の腕を左右それぞれ掴んで、詰め寄ってくる。
正直、何故サクといのが無駄に絡んでくるのかが分からない…いや、仲良しなのは分かるけど、ね?性別も違うし、二人が属しているグループも違うし。ただ…幼馴染みっていう話は聞いたことがあるけど、猪鹿蝶並に仲が良いと思う。
「もう3人で帰ればいいだろ…」
「サスケちゃんがそう言うなら仕方ないね」
「そうね…」
溜め息をついてみても腕を解放してくれることもなく、自分を挟んでにらみ合ってる二人を連れて帰ることにも…もう、慣れた。