トリップ編
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
サフィールが意気揚々と見せてくれたのは、雪投げマシーン。
どうやらレバーをぐるっと回すと雪を投げてくれるという…珍しく簡単仕様の音機関だ。
その音機関は、すでにいくつか広場に設置してあり、子供達が楽しげに遊んでいる。
「どう?凄いでしょ!?
これは――」
非常に嬉しそうと言うか得意げな表情で詳しい説明を始めるサフィールに、笑顔で頷き聞いている風を装う。
こっちの世界について殆ど分からない私が、そんな専門用語とかそういうのが分かるわけがないのである。
「うんうん、凄いねー」
「クコさん、ちゃんと聞いてる?」
「聞いてるよ、サフィは本当に凄いね」
具体的なことは分からないが、サフィールが凄いことは元々知っていたし、事実目の当たりにしている。
もしジェイドという比較対象が居なければ…いや、考えないでおこう。
「でね、これg…ぶぶっ!」
「――なるほど」
説明を続けていたサフィールの顔にゆき玉が直撃し、飛んできた先を見てみると…良い笑顔で頷くジェイドが。
友達の顔面に雪玉を当てておいて、なるほど。じゃないと思うんだけどな…。
「じぇ、ジェイドー!」
わなわなと震えるサフィールが叫び、そこからはよく見かける光景が始まった。
今日はピオニーが居ないだけ早く終わるだろうと、近くのベンチに腰掛けて終わるのを待つことにしよう。