トリップ編
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今日は塾が休みの日で、ピオニーに誘われて屋敷から出てきた。
メンバーはやっぱり、ピオニー・ジェイド・サフィールの3人である(…若干サフィールのオマケ感は否めないが)。
そしてなぜか年下のピオニーに言いくるめられて、それぞれをピオ・ジェー・サフィという訳の分からない愛称で呼ぶ羽目になっている。
正直、4文字程度なのに省略する意味が分からないんだけど。
…どれもこれも、唐突にピオニーが"ピオ君と呼べ!"とか言ったせいに違いない。
「遅いぞ、クコ!」
「あ、ごめん。待たせちゃった?」
「いいえ、僕たちも今来たところですよ」
仁王立ちして待ち受けたピオニーは私にツカツカと歩み寄ると、私を見下ろして告げてきたので、へらりと笑いながら謝ると、何故かジェイドが柔らかく微笑みながら告げた。
その横でサフィールがオロオロしてるのは、いつものことなのでそっとしておく。
「それで、今日は何するの?」
「ケテルブルグから出て、魔物の生態観察だ!」
偉そう…というか、実際皇子で偉いピオニーがニカッと笑いながら言い放ったので、あぁ。と声を出して納得した。
私はどうやら、第一音素(闇)と第七音素の素養があるらしく…回復術のヒールが使えるので呼ばれたのだろう。
ちなみに私が使えるのは、中級のネガティブゲイトとヒールのみで…上級のブラッディハウリングとリヴァイブは練習中である。
「…そういうことですので、クコは僕の後ろでフォローお願いしますね」
ジェイドの言葉に頷きつつ、確かにこの中で一番安全なのは素手のピオニーでも、良く分からない譜業を連れているサフィールでもなく、槍を手にしているジェイド一択だろう。
「じゃあ、サッサと行って晩御飯までには戻ってこようぜ!」
楽しそうな様子で歩き始めるピオニーをジェイド、私、サフィールの順番で後を追った。