秘密の部屋
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いつのまにかハーマイオニーが石になってたりと、話は進んでいて…いつの間にか秘密の部屋にいた話なんだけどね?
トムさんも勝手に私を操らないでほしいものですよ。
「ジニー、何を書いてるんだい?」
「日記、かな?」
トムが杖を一振りして出現したアンティークな机と椅子に腰かけて、入れてくれた紅茶を飲みながら優雅に日記を書いています。
頬杖をつきながら笑顔でこちらを見てくるトムを無視して辺りを見渡すと、暗い洞窟に骨がゴロゴ…見なかった事にしよう。
そっと骸骨から目をそらしてトムに向き直る。
「それよりトム、なんで私ここに居るのか…ちゃんと教えてくれるよね?」
「おや?ジニーは最初から知っていたと思っていたけど?
…それより、トムじゃなくてリドルって呼んでほしいって何回言ったら分かるのかな?」
あきれたような困ったような顔でそう言うと、おもむろに立ち上がって…すぐに分かるよ。と杖を軽く振りながら少し歩いて立ち止った。
椅子に座ったまま、それを眺めていると…洞窟の奥から足音が聞こえてきた。
…足音はだんだん近づいてきている。
「ジニー!」
「ハァーイ、ハリー」
洞窟の奥からやってきたのはドロドロの小汚いハリーで、何となくハリーに手を振った。
ハリーは私を助けにきてくれたんだろうけど…のんびり紅茶を飲んでいた私を見て脱力している。
「待っていたよ、ハリー」
私に近づこうとしたハリーの前に遮るように立ち塞がったトムは笑顔でそう切り出した。
困惑しながらハリーはジニーを助けに来た事をトムに説明していると、唐突にトムが笑いだした。
正直引いた。
「気がついて無かったみたいだけど…廊下に文字を残したのは僕だよ、ハリー。
僕がジニーを操って書かせたのさ」
「えっ!?」
バッ。と勢い良く私を見てきたハリーにもう一度手を振ると、さっき以上に混乱した様子でハリーは私とトムの顔を交互に見ている。
「僕はね、ヴォルデモートを倒した君に興味があったんだ」
つらつらと言う必要があるのかどうかわからない、トム=ヴォルデモート話を丁寧にハリーに聞かせている。
途中、並び変えたらヴォルデモートになるんだぜ!という謎の自慢を挟んだ事もちゃんと書いておく。
「ジニーは関係ないじゃないか!」
「そうだね、関係ない。
でも…気に入ったのさ」
怒った様子のハリーに対して、笑顔でトムはそう言って私にウィンクした。
思わず嫌そうな顔をして、飛んできたウィンクを振り払うような仕草をしてしまった。
「…嫌われてません?」
憐れむようなハリーの表情が印象的だったことをシッカリと追記しておく。
…今回はここまで、日記終了!