炎のゴブレット
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なんやかんやで新学期が始まった。その頃には、そういえばハリーが学校代表か何かに選ばれてドラゴンとキャッキャうふふするんじゃなかったっけ?あと魚人。と思い出すことに成功していた。
それを裏付けるように校長が、ホグワーツ・ダームストラング・ボーバトンによる三大魔法学校対抗試合が約百年ぶりに行われると全生徒に告げた。尚、代表選手は各校の17歳以上の生徒から1人ずつ選ばれるとのこと。…ハリーには悪いけど、私には全く全然関係ないね!
相も変わらず私室と化している必要の部屋で緑茶を飲んでいると…トムが、君は出ないのかい?などと寝言を言っている。
今日の部屋はやっぱり和室で、風鈴が釣ってあり、古いタイプというか、時代相応?のスイッチタイプの扇風機がブンブン音を立てながら首を振っている。そんな部屋で最近態度が悪くなったというか、取り繕わなくなったというか…だらけだしたトムは畳の上で寝転がっている。…やっぱりさっきのは寝言だな。と勝手に決めつけた。
「僕にかかれば、誤魔化して投票するくらい造作も無いよ」
「…へぇー」
「…だから代わりに投票しておいてあげたよ」
「…はぁ?いつの間に投票しやがったの!?
ちょっと、今すぐ取り消してきて、今すぐ!!!!」
うわー、自意識過剰で傍迷惑な案だなぁー。とどこか他人事で空になった湯飲みに茶を注いでいると、まさかの事後報告に驚いてお茶を盛大に零したが、そんなことより!とバンバンと強く机を叩きながらトムに、そんな優しさいらん!と猛抗議してなんとか取り消してくれることになった。
早速取り消すために部屋から出て行ったトムを見送り…気がつく。あれ、アイツ自立してる?
今まではヘアピンから数メートル…私の視界にはいるくらいの距離しか動けなかったはずなのに、投票場所…玄関ホールまで勝手にほいほいと行けるようになっている。これは問題だ。具体的に何が問題かはさておき、問題である。
それに、部屋から追い出しておいてなんなんだけど、堂々とこの学校の生徒ではないトムが徘徊してるのを生徒にバレるのも問題だった。うっかり。
まぁ、トムだし…大丈夫でしょ。と、"スコージファイ"でビッショビショの机と絨毯を綺麗にして、お茶を入れなおしていると素早いトムが帰ってきた。…仕事の早い男である。
さて、後顧の憂いもなくなったし…今回の日記はここまで!
※スコージファイ[清めよ]:呪文。対象物を綺麗にしたり、消したりする