転生したら大鬼だった件
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朝日が顔にかかり、目が覚めた。
見慣れない部屋を見回しながら、そういえばそうだった。と昨日の事を思い出す。…ついでに主上に会いに行かなければならないことも思い出してテンションが下がった。
溜め息をつきながら顔を洗って鏡を見ると、昨日の夜に変化したままの顔であることを確認した。
とりあえず、主上の所へ行かなくては。
この時間は私室で書類整理をさせられているだろうから、そちらへ直接行ければ会えるだろうけども…一般人がしれっと入れるのだろうか?
まぁ、何か言われたら"リルム様に今日来るように言われた"と責任を主上に擦り付けよう。と決意しながら部屋を出た。
少々早い時間だからか、昨日の昼間より人の少ない大通りを真っ直ぐ進み、目的地の屋敷に到着した。
…さて、これからどうしてやろうか。と腕を組んで建物を見上げると、上空からポン、とスライム形態の主上が降ってきたので思わず抱き留める。
「リアン、早かったね」
「…主上、何故上空からいらしたのかお聞きしても?」
「いや、その…アレだよ…ははは。
それより、こんな所で立ち話も何だから中へ入りたまえよ!」
「まぁ、いいですけど」
目など無いスライムの状態にもかかわらず、目を泳がせている様子が伝わり…溜め息をつきながらドアをくぐる。
通行手形という名の主上を持っているので、何処へ行こうが私は咎められるはずがない、多分。