Short Story
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パソコンを立ち上げ、ネットに接続して…久しぶりにとうらぶを始めようとクリックした。
「…ん?んんん??」
カチッ。カチカチカチカチカチカチ。とクリックしてみても画面は変わらず、仕方なくリロードボタンをカチリ、と押した瞬間――視界は一変、真っ黒に塗りつぶされた。
▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼
「――るじ――の、あ――どの。大丈夫ですか、あるじどの!」
どこかで聞いたことのあるような声が聞こえたかと思うと、ポンポンと肩口を叩かれて居るのに気がつき…いつの間にか閉じていた目をパカリと開けた。
「あぁ、気がつかれましたか、あるじどの!」
…狐だ。超可愛い。
いやいや、そうじゃないだろ、自分。
「あぁ、ご無理はいけません。
あるじどのはお倒れになっていたのですよ」
頭に手を当てて何故か横になっていたので起き上がろうとすると、ぐっと肩口を押されて布団に戻された。
狐が喋ったことと、知らない場所にいること、何故か倒れていたらしいこと…それに、主だなんて呼ばれたうえに、さっき私の肩を押して寝かしつけた、無言で私の枕元に正座で座っている人とか見覚えありまくり。
もしかして?いやいや、まさかー。と額に手を当てて脳内で大論争していると、狐じゃ無い方が心配そうな表情というか、マスクっていうか面具?が邪魔で目しか見えないけど、そんな感じで私を覗き込んできた。
「…大丈夫?」
しゃ、喋った!いや、人間?だから喋るのは当然なんだけど。
「えっと、聞きたいんですが…ここは?」
「美濃サーバーでございます」
誰が旧地名を言えと言った!?ってか、え?サーバー??ドリンクの?なわけないよねー、あっはっは。
予想外のメタっぽい発言に脳内大暴れしたのち、深呼吸をして自分を落ち着かせた。
「えっと、ごめん。意味が分からないんだけど?
そもそも狐が喋っている件についても教えて欲しいし。
本当に、ここはどこで貴方たち…どなた?」
「あるじどの、鳴狐のことが分かりませんか?」
心配そうな目だった…鳴狐が、今度は悲しげな目で私を見下ろしてくる。
そんな目で見ないで!私の推しにそんな目で見られたら…!!
「…主!」
「あるじさまっ!」
スパン!と障子を開け放ち部屋に押し入ってきたのは――岩融と今剣で…いや、まてまて。ここが私のプレイしていた本丸とは限らない。
鳴狐や岩融、今剣なんて大してレアではないし…普通だろう。
「気がついたか、主!」
「あるじさまが、おにわにたおれていて…しんぱいしたんですよ!」
豪快に笑う岩融に、プンプン怒る今剣に少し癒やされていると…鳴狐が静かにしめた襖が再び勢い良く開いた。
「主!」
あ、ここ絶対私の本丸だわ。
もう一人?の岩融を見た私は、思わず遠い目をした。
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審神者?
薙刀の強さに惹かれ、つい二振所持している。
一振目はレベルmax、二振目はレベル上げ要員で育て中…らしい。
鳴狐の極を小耳に挟んで、復帰しようと決意した。
鳴狐
久し振りの主が倒れていて吃驚しすぎて声も出なかった。まぁ、普段から喋らないけど。
主を見つけたのも、部屋まで連れて行ったのもこの人。
ただし、看病したのはお供の狐。
岩融A
お供の狐から主が倒れている件を聞き、今剣と共に飛んできた。
現在レベルMAXの為、短刀ちゃん達の世話を勝手にしている。
今剣
あるじさまがたおれていたってきいて、しんぱいしたんですよ!
でも、あるじさまにあえてうれしいです。
岩融B
遠征やレベル上げに勤しんでいる、弱い方の岩融。
刀剣連中に、紛らわしい。と言われ、どうしようかと悩んでいるらしい。
ゴミ箱のネタ?をリサイクル。