世の中って、世知辛い。
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半兵衛の話をまとめると…三成は女中に怖がられてるので、物怖じしない女中が欲しいと思っていたら、丁度うってつけの女が見つかった。その女というのは、残念ながら私の事らしい。
うわぁ、こういう展開って本当にあるんだー。
「…はぁ、なるほど」
思わず気の抜けた返事をすると、近くに居た三成に半兵衛から見えないように小突かれた。
半兵衛に見えないように…って所が三成らしいのかもしれないけど、クソ痛い。
思わず三成を睨みつけると、半兵衛様の方を見ろ。と更に小突かれる。
「やっぱり僕の思った通りだったね、秀吉。
さ、クコ…だったかい?
明日迎えにくるから準備しておくようにね」
半兵衛は笑顔でそう一方的に告げると、秀吉と三成を連れて店を出て行った。
…拒否する暇も与えてくれなかったんですが、どういうことでしょうか。
急いで準備しなくては!と慌てている、おじさんとおばさんに声を掛けられてしまったので…渋々準備をするために家に向かう。
準備といっても、私の私物はほとんどない。
持って行くのはきっと数枚の着物だけだろう…流石に来た時に着ていた物はこの時代?世界?では怪しい物だろうから、おばさんにそのまま預かってもらおう。
…今後について考えていると、なんだか頭が痛くなってきたので考えるのを止めて流れに身を任せる事にしよう。