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懺悔ハ浴室デ

また、殺してしまった

何十人目なのだろう

動かなくなった羅綺を浴室へ運んだ

「ねぇ羅綺、どうだった?苦しかった?」

話しかけてみても反応がない

「綺麗に洗ってあげるからね」

シャワーで軽く流し泡を付けて洗う

赤い血液は綺麗に流れ落ちていった

血が流れて綺麗になった羅綺と写真をパシャリ

「うんうん、上手く撮れた」

もう少し眺めていたい気持ちを我慢して棺に手を伸ばした

「腐敗しちゃう前に棺に入れなくちゃ」

棺の中にはドライアイスをぎっしり詰めているから腐敗する事はないだろう

棺の中に入った羅綺を地下室に運んだ

地下室には羅綺以外の人も眠らせている

「みんな、新しく羅綺が来たよ仲良くしてあげてね」

地下室は私の理想郷

大好きな人たちの全てが私の物

もう私から離れる事も私以外の女の眼に触れる事も無い


_______________

真紀『アンタ頭可笑しいよ』

それは、軽蔑の眼差しだった

「…え?」

真紀『気持ち悪い』

何故?理解が出来ない

「まって、真紀はわかってないのよ」

真紀『はぁ?何がわかってないって言うのよこんなの誰が聞いても可笑しいって思うわよ』

「真紀は私の親友でしょ?なんでそんなこというの?」

真紀『だってアンタ異常よ、殺して愛を感じるだなんて可笑しい』

’’殺して’’というワードに店内がざわめく

真紀『ほんとに気持ち悪い!殺人鬼!異常者!死ね!』

「…真紀、続きは私の家で話そう」

真紀『は?嫌に決まって…』

嫌がる真紀の手を引いて無理やり家に入れ鍵を閉めた

真紀『やめてよっ!離して!』

「まぁまぁ靴脱いであがりなよ、ね?」

真紀『嫌!怖いからはやく帰らせて!』

「じゃあしょうがないな」

帰らせてくれるのかと思ったのか真紀は少しほっとした顔をした

「少しそこで待っていて」

睡眠薬を混ぜた紅茶を真紀に渡した

真紀『これ、毒とか入ってないでしょうね…』

「なにいってんの、そんな物入れる訳ないじゃん」

真紀『そ、そうよね…』

真紀は恐る恐る一口飲んだ

即効性のものだからすぐに眠ってしまった

そしてそのまま浴室に運んで三徳包丁を何度も振り翳した

睡眠薬のおかげで暴れる事は無かった

死んだ事を確認して死体をバラバラにした

それは黒い袋に詰めて山に埋めた

真紀は私の事を否定したから要らない

もう親友でもなんでもないから

私の地下室には大好きな人だけがいればいい


「また、殺しちゃったな笑」
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