鰐の話

……………………………………………

嵐も過ぎた翌朝……


ザッザッ…
ダズ「(やれやれ…かなり多いな…ι)」

庭一面に散らばっている落ち葉や木の枝…
そんな日の出前の薄暗い広い庭の片隅に、せっせと箒で掃除をするダズの姿があった。

本当はもう少し早い時間に始めようと思っていたのだが、何せ夕べは………………


ダズ「(……///ι)」モヤ…


ダズの脳裏に、妖しい笑みを浮かべる昨夜のクロコダイルの姿が甦る。…とにかく何度も淫らに求められ、最後まで搾り尽くされた。
多分クロコダイルの方が夜に関して絶対タフだ…

…∑ιハッ!
ダズ「ι///…いかん…」ザッザッザッ!

呆けている場合か。さっさと庭掃除を済まさなくては…
この後、クロコダイルの朝食の準備もしなくてはならないのに。思わず箒を動かすスピードもアップする。
そうして掃除を進める内に、あの物置小屋の前に辿り着いた。やはり壁板が外れ、穴の空いている箇所がある。

そういえば、あの野良猫の親子はどうなっただろうか…?
上手く嵐をやり過ごしただろうか。
ダズはそっと物置小屋の扉を開けてみた……

………………………………
………………

クロコダイル(以下鰐)「(…??)…何だそりゃ……」

ダズ「…∑ιあっ…!……ιボス…そ、そのっ……」ワタワタι


…ダズと過ごした翌朝は、寝室まで朝食が運ばれてくるのだが、何故か今朝は待てど暮らせど朝食どころかモーニングコーヒーが運ばれてくる気配もない。

何かあったのか?…仕方が無い。

クロコダイルは、若干ダルい身体を起こし階下へと降りてきた。
途中チラりと外を見ると、庭には集められた落ち葉が片付けられておらず、まだそこかしこに山になったまま…一体何しているのやら。
クロコダイルの機嫌は若干悪くなる…

しかし、そんなクロコダイルが見たものは、ダイニングでタオル片手に右往左往しているダズの姿だった。額には汗が光っている…何をそんなに慌てているのか?


ダズ「…『こいつ』だけ置いていかれちまった様で…ι…」ゴシゴシ…

そっと大事そうにタオルの中のものを抱え擦っていた。覗き込んでみると…


鰐「(……毛玉?ι…)」??

ダズ「ιびしょ濡れで動かねぇから、もう死んでると思って持ってみたら、これがまだ生きてまして……」ゴシゴシ…

子猫『……ピャア…ιⅢ…』

タオルの中には真っ黒な子猫が居た。
かなり小さい。あの庭で走り回っていた子猫達より一回りは小さい…
鳴き声は弱々しく、動きもかなり鈍い。
抵抗も無くダズのされるがまま、タオルの中で時折鳴いているだけ…


どうやらあの嵐の夜、雨風の吹き込むボロ小屋に見切りを付けたのか、母猫は他の子猫を連れて何処かに引っ越してしまった様だ。

…そういえば、この黒い子猫は庭を走り回っている姿を見た事がない。
まさか走る元気もない程弱っていたのか?
野良猫の世界の生存競争も厳しいと聞く。
弱い個体は、こうして見捨てられ淘汰されていってしまうのだろうか。


…それにしても、コイツはこのチビにかまけて朝食準備どころか庭掃除も中途半端にしてやがんのか…?


鰐「(……)……ハァ」ス……シュウゥ…
ダズ「∑ιⅢ…ボス?!」ギョι

ダズ「……枯らさねぇよ。
ちょっと乾かしてやっただけだ。」スッ

子猫『…ピャア……』モソ…
ダズ「…ホッι」

濡れてしぼんでいた子猫の毛は、一瞬で綿毛の様にフワフワに戻った。それでもまだ弱々しさは変わらないが…


鰐「…それより、湯を沸かしてさっさとコーヒー淹れてこい。俺は寝室に戻る。」フン
ダズ「…ιは、はい…」

鰐「(……)…湯を沸かしたついでに、湯たんぽでも作ってソイツを温めてやりゃ良い。」チラ


ダズ「!///…はい…!♪」



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