黄金と豹

…………………………………


テゾーロ「…さ、入ってくれるかな?☆」ス
ルッチ「…ιⅢは…はい…」オズ…

テゾ「じゃあスモーカー、悪いけど話が済むまで外で待っててね~☆」ニコッ☆


スモーカー「……ιああ。」

あれだけ焦がれていた筈のテゾーロとの2人きりなのに…執務室への入室を促されるルッチの顔色はどこか悪い。

テゾーロは笑顔なのに何か見えない圧が。
さっきまでスモーカーに甘えていた人物とは思えない。

バタン…

エゾホル「(……)…あらぁ~、ルッチ大丈夫モキャかね~?心配モキャね~☆♪」(´ω`)ニヤニヤ
スモ「ιニヤついた顔で心配しても説得力ねぇっつぅんだよ…」

エゾホル「…てか、あんなエロ青年をテゾーロさまと2人きりにさせて、スモやんこそ心配じゃねぇの??☆」(・ω・)モキュ?

スモ「(……)…まぁ大丈夫だろ…」


言うなれば、ルッチは今『戦意喪失』状態だからな…

……………………………

テゾ「…ハァ……さてと…☆」ポスン

ルッチ「(………ιⅢ)」ダラダラ…ι


大きなテーブルを隔ててソファに座る2人。
執務室内は本当に静かだ。
窓の外にはグラン・テゾーロの煌びやかな黄金の街並みと、派手なネオンの明かりが溢れているが、分厚いカーテンはその一切の侵入を許さない…


テゾ「…ルッチ君、ここまで邪魔されるのが私には本当に理解出来ないんだけど…
ハッキリ言われなきゃ分からないのかな?
…『君とは今日会ったばかりですが、何でこんな事するの?』って…☆」イライラ…

ιⅢテゾーロを怒らせてしまった…テゾーロを怒らせてしまった…!…
どうしてもテゾーロに振り向いて欲しくて、構って欲しくて…そんなつもりはなかったのにでも結果的にそうなってしまって…


ルッチ「………ιⅢはい…
やり過ぎだったと反省しています…
…ι私は、貴方がスモーカー中将と2人きりになっているという事実が耐えられなくて……貴方を思う余り……その、つい…ι…」シュン…


テゾ「(……)…本当に反省しているの?
『そんな姿』じゃそうは見えないなぁ…☆」チラ

ルッチ「(Σιハッ…Ⅲ)」ババッ…!…ザッ…


慌ててソファから降り、床に膝を付いたルッチ。これはワノ国における最上級反省ポーズと言われている『ドゲザ』を実行しようとしているのか…!?


テゾ「…Σああ、違う違うルッチ君…☆
私が求めている反省っていうのはそういうポーズじゃあなくって~…♪…」
ルッチ「…ιえっ…?え…??」

床の上できょとんとした顔をするルッチ。


…違う…?!一体何が…?
この反省ではダメだと…?テゾーロは自分に『何を』求めているんだ…?ι

エリートである筈のルッチは、オロオロと狼狽えるばかりだった。


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