黄金と白煙


金持ちの男「…ιⅢいいい…痛いよテゾーロ…!
もういい加減離してくれよ~!ιねっ?♪…」グギギ…
テゾーロ「…ιハッ…ええっと…
ねぇ、スモーカー中将!この後ってどうすれば良いのっ?☆」オロオロι

スモーカー「(…ι)…ιお前なぁ……」ハァ

護身術で咄嗟に男を押さえ込んだ迄は良かったが…さて、その後は…?
呆れたスモーカーに溜め息をつかれた。


スモ「…ここは『お前の国』なんだから、警備員でも呼んでしょっぴいてから、この国の法律にのっとって、ソイツを罰すれば良いだろ。」
テゾ「(……)…うーん…
という事で照らし合わせるなら、この人は即刻このまま『地下の牢獄』に落とされる事になるんだけど?☆」ミシ…!
スモ「ι問答無用かよ。中々厳しい法律だな…」

男「ιⅢそ…そんな…?!無実だッ!
おかしいじゃないか!私はただ愛するテゾーロに会いに来ただけなのに、何で罰せられるんだッ?!…Ⅲうぅッ…痛いィ!とにかく離してくれ~!」ジタバタι

テゾ「…今回の行動は流石にアウトだ…貴方には、過度な接触はもう控えて欲しいとずっと忠告していた…それなのに…
非常に残念ですが、無罪という事にはならないでしょう…☆」ハァ

男「Σ#カチン…はぁ…!?何だと?!#
ι私はずっとテゾーロの為に大金を落としてきたじゃないか!
…ιふん…!知ってるんだぞ?…お前なんか、大金さえ積めば簡単に足を開いて媚びてくるって噂だもんなぁ…!
ιそうかそうか…つまりもっと金を払えば良いんだな!?テゾーロ…幾ら欲しいんだ~い…?♪」ニヤ…♪ι


テゾ「……!」カッ!


…ΣΣガーンッ!!

男「Σιぎゃあッッ!?……Ⅲぶへっ…ι」バタッ…
テゾ「…Σιえっ…?☆」

下衆な挑発に激昂したテゾーロが能力を発動しようとした瞬間、男の脳天にスモーカーの大十手が振り下ろされた。男は白目を剥いて昏倒する。


スモ「(……)……テゾーロ…この男…
俺達の船でGー5に連れ帰っても良いか…?」フー…

テゾ「…ιでも…!
貴方達に迷惑が掛かかってしまうし…☆」

相手は大金持ちが武器の男。金さえ積めば、海軍とて怖い相手ではない…


スモ「…忘れたのか?ここはお前の国、お前はその国の王だろう。
『王はこの男の刑罰を国の法律で裁いて、その刑罰執行は海軍に一任した。』…これで良いだろ。」
テゾ「!…そうか~♪…なるほどね!☆」

男「…ιⅢうう~ん…(意識回復)
…ι…ふ…ふざけるなよ海兵…!貴様、何を下らない入れ知恵をテゾーロに吹き込んで~ッ…!ι」


テゾ「(無視)…では、スモーカー中将!☆
この男を『海軍Gー5基地に連行して、たっぷりと尋問・長期収監』してくれるかな…?☆」

男「ΣιⅢ!?テゾーロ…!嘘だろッ…!?」

スモ「……嫌か?
じゃあ、お前はこの場で即刻『牢獄』に落とされる方が良いんだな…?
出口は無いと言われるこの国の『黄金の地獄』に……」ズイ

男「ιⅢんななッ…ま、まさか…!テゾーロがこの私を地下に落とすなんて…そんな残酷な事をする筈がないだろ…!ιなぁ、テゾーロっ!?♡♪」

テゾ「(……)…タナカ?…ここへ…!☆」
タナカ「Σはい、テゾーロ様ッ!」ヒュポン!
…Σブゥーン…!!

ヌケヌケの能力でタナカはすぐにテゾーロの側に現れた。それと同時に、床に巨大な穴を作り出す…

男「…ΣιⅢひぃぃーーーッ!?…
…Σ止めてくれ!止めてくれテゾーロ~!愛してるんだ~!ιお願いだよ!金なら幾らでもやるからァーッ!…ιⅢねっ?ね~っ?♡」プラーン…

穴の底は、何も見えない不気味な漆黒の闇。
腕を掴まれたまま、その穴の上にぶら下げられた。尚も男は食い下がるが、テゾーロがこの手を離したら、男はもう二度と地上に上がる事は叶わない。


テゾ「(……)…私を『愛してる』だと…?☆
愛してるなら…金を払うなら、一方的に酷いことをしても構わないと…?
…私はそんなヤツは御免蒙ごめんこうむる…!☆」…ミシッ…!
男「ΣιⅢぎゃー!止めてッ!助けて~ッ!!」ガタガタ…Ⅲ

スモ「…じゃあ俺達の所に来るか…?
少なくともその穴の底よりゃマシな所だと思うが…」

男「ΣιⅢわ…分かったァ…!ιだからもう許してェ…」

テゾ「…うーん?…何だか私手が疲れちゃったな~☆♪」パッ…


男「えっ…ι」
スモ「Σιおい…!?」


男「……ΣιⅢひぎゃあぁぁ~ッ!?…」ヒュウゥ…


手を離してしまったテゾーロ。男は暗い穴の中に真っ逆さまに落ちてゆく…しかし。

…Σギュルルン!!…Σパシッ!……プラーン……


タナカ「…ιやれやれ…
テゾーロ様はとてもお優しいですね~?…」

テゾ「…はははは☆♪
あ~あ、これでようやく静かになった!…じゃあ、コイツはスモーカー中将にお任せするよ☆♪」ハイ♪

男「………ιⅢブクブク…」チーン☆


結局、黄金の触手で足を掴み、男を地上に引き上げてやった。だが、今度こそ男は白目を剥き泡を吹いて気絶してしまった。

スモ「ハァ……ιああ…分かった…
…(これがゴルゴルの実の能力か…ι)」

男を見る氷の様な眼差し…
黄金を手足の様に自在に操る能力…か。


テゾ「よし、タナカ…コイツが乗って来た船と財産は全て没収しておけ☆…全てだぞ?♪」
タナカ「かしこまりました!♪…するる~♪」

スモ「Σιそして容赦ねぇな…!」

テゾ「だってコイツは私に『金なら幾らでもやる!』って言ってたし…☆」ニッコリ♪


スモ「ιハァ……そうだったな……」ヤレヤレ…


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