黄金と白煙
…………………………………
テゾーロ「本当にありがとう、スモーカー中将…じゃあ港までお送りするよ☆♪」
スモーカー「…いや、結構だ。
ビローアバイクを停めてるから、来た通路を戻る。」
テゾ「!…そうだよね…それなら…☆」…スッ
…ズズズ…!
スモ「…!」
テゾ「ここはやっぱり私がお送りしないと…☆…さぁ、どうぞ…?☆♪」ニコニコ☆
秘密の通路への壁が大きく開く。それどころか、あの狭かった通路まで更に広く…
テゾーロが、能力でゆったりと拡げてくれた様だ。
…やはり、元とはいえ海賊の能力者…油断は禁物か?
エゾホル「…どうして俺の緊縛は解いてくれないモキャ~?…あ~、体痛ぇ~…希少なファンシーアニマルなのに随分な仕打ちだな~?☆」ゴロン…
簀巻 き状態で転がるエゾホル…
どうやっても隙を見て逃亡しようとするので、遂にロープでガッチリと戒 められた様だ。
スモ「ιテメェは自業自得だ。」
テゾ「そうそう♪タナカに引き渡すまでちゃんとそこで大人しくしてなさいね☆」
エゾホル「ついカッとなってやった…今はとても反省してるモキャよ…☆」(・ω・)スン…
テゾ「ιそれ競馬の動機??
エゾホルは色々前科 が多過ぎだから☆情状酌量 の余地も無いと思うよ?☆」
エゾホル「…そこは何とかお慈悲を☆ι」ゴロン…
テゾ「その状態でお願いされてもな~☆ι」
スモ「…ハァ……ιじゃあ俺はこの辺で…」スタスタ
テゾ「Σああ、待ってスモーカー中将…!☆」タタッ
エゾホル「じゃーな~スモやーん☆」ゴロン…
…………………………
……………
テゾ「…今歩いているのは、ダウンタウンエリアの真下辺りだね♪…リーズナブルなお買い物をするのに便利な所なんだ☆♪
で、もう少し下ってゆくと、遊園地のエリアに入るよ♪…よく耳を澄ませると、ジェットコースターの音と、お客さんの歓声も聴こえてくるんだ~☆♪」スタスタ…
スモ「………ああ。」スタスタ…
身体を煙に変える事なく、テゾーロと一緒に通路をゆくスモーカー。後ろで饒舌 にエリアの説明をするテゾーロに対し、先をゆくスモーカーは殆 ど喋らない…表情も分からない。ただ、スモーカーの燻らせる葉巻の煙が呑気に漂っているだけ…
テゾ「(……ι)…スモーカー中将は、お喋りするのが嫌いなのかな?☆…ιだとしたら、私ばかりうるさくしてごめん……不快だったね☆」
スモ「……別に嫌とは言ってねぇだろ。」
テゾ「……ιでも…☆」
話し方はぶっきらぼうで振り返る事も無い。
…やっぱり嫌われているんだろうな……ι
スモ「(……)『中将』は要 らねぇ。
…俺の事はただスモーカーと呼べば良い。」
テゾ「…!///……☆」パァ…♪
スモ「…その代わり、俺も『国王』は抜きで呼んで良いな?」チラ
テゾ「///うん!…勿論 !♪
…ありがとう、スモーカー!☆」
スモ「(……)…ι礼を言われる程でもねぇが…」
テゾ「…☆♪///」ニコニコ…☆
…嬉しい…
名前の呼び方ひとつで、見えない壁が崩れていくみたいだ…♪
スモ「(…ι調子が狂うな……)」ハァ…
ほんのりと能力の煙を漂わせ、後ろの様子を伺っていたが、くるくると一喜一憂するテゾーロにどうやら嘘は無い。
俺に対してどこかおっかなびっくりで、見えない距離を計りかねている様な……その時。
テゾ「(……)…スモーカーちゅ…おっと、…ゴホン…ι
…スモーカーはどうして海軍に入ったの?☆」
スモ「……あ?…」
テゾ「…憧れの海兵さんでも居たからかな?☆♪」
…会話の糸口を見付けたいのか…それなら…
スモ「(……)…俺はまぁそんな所だな。
…じゃあ何でテゾーロは何で海賊になった?…海賊王にでも憧れたか…?」
テゾ「!☆…」
藪蛇 かもしれないが、これで態度を硬化させたり自慢を始めるなら、やはり…
テゾ「(……)……ι私は……
別に望んで海賊になった訳じゃないよ…☆
…ただ、歌を唄っていれば幸せだった…でも『色々』あってね………☆ι」
スモ「…『色々』か……
それは『ゆうべ』の事と関わりのある事か…?」
テゾ「ι何だか取り調べされてるみたい☆」
スモ「…ああ、そうかもな……で?どうなんだ?」
テゾ「(……)…残念…到着で~す☆
それを全て話すにはもう時間が無いみたい……またいつかね……?☆」ゴゴ…
スモ「………」
広大なグラン・テゾーロも、秘密の通路を使えばあっという間にショートカット出来る。
行き止まりの黄金の壁がゆっくり開くと、外から強い海風と波飛沫が吹き込んできた…
テゾーロ「本当にありがとう、スモーカー中将…じゃあ港までお送りするよ☆♪」
スモーカー「…いや、結構だ。
ビローアバイクを停めてるから、来た通路を戻る。」
テゾ「!…そうだよね…それなら…☆」…スッ
…ズズズ…!
スモ「…!」
テゾ「ここはやっぱり私がお送りしないと…☆…さぁ、どうぞ…?☆♪」ニコニコ☆
秘密の通路への壁が大きく開く。それどころか、あの狭かった通路まで更に広く…
テゾーロが、能力でゆったりと拡げてくれた様だ。
…やはり、元とはいえ海賊の能力者…油断は禁物か?
エゾホル「…どうして俺の緊縛は解いてくれないモキャ~?…あ~、体痛ぇ~…希少なファンシーアニマルなのに随分な仕打ちだな~?☆」ゴロン…
どうやっても隙を見て逃亡しようとするので、遂にロープでガッチリと
スモ「ιテメェは自業自得だ。」
テゾ「そうそう♪タナカに引き渡すまでちゃんとそこで大人しくしてなさいね☆」
エゾホル「ついカッとなってやった…今はとても反省してるモキャよ…☆」(・ω・)スン…
テゾ「ιそれ競馬の動機??
エゾホルは色々
エゾホル「…そこは何とかお慈悲を☆ι」ゴロン…
テゾ「その状態でお願いされてもな~☆ι」
スモ「…ハァ……ιじゃあ俺はこの辺で…」スタスタ
テゾ「Σああ、待ってスモーカー中将…!☆」タタッ
エゾホル「じゃーな~スモやーん☆」ゴロン…
…………………………
……………
テゾ「…今歩いているのは、ダウンタウンエリアの真下辺りだね♪…リーズナブルなお買い物をするのに便利な所なんだ☆♪
で、もう少し下ってゆくと、遊園地のエリアに入るよ♪…よく耳を澄ませると、ジェットコースターの音と、お客さんの歓声も聴こえてくるんだ~☆♪」スタスタ…
スモ「………ああ。」スタスタ…
身体を煙に変える事なく、テゾーロと一緒に通路をゆくスモーカー。後ろで
テゾ「(……ι)…スモーカー中将は、お喋りするのが嫌いなのかな?☆…ιだとしたら、私ばかりうるさくしてごめん……不快だったね☆」
スモ「……別に嫌とは言ってねぇだろ。」
テゾ「……ιでも…☆」
話し方はぶっきらぼうで振り返る事も無い。
…やっぱり嫌われているんだろうな……ι
スモ「(……)『中将』は
…俺の事はただスモーカーと呼べば良い。」
テゾ「…!///……☆」パァ…♪
スモ「…その代わり、俺も『国王』は抜きで呼んで良いな?」チラ
テゾ「///うん!…
…ありがとう、スモーカー!☆」
スモ「(……)…ι礼を言われる程でもねぇが…」
テゾ「…☆♪///」ニコニコ…☆
…嬉しい…
名前の呼び方ひとつで、見えない壁が崩れていくみたいだ…♪
スモ「(…ι調子が狂うな……)」ハァ…
ほんのりと能力の煙を漂わせ、後ろの様子を伺っていたが、くるくると一喜一憂するテゾーロにどうやら嘘は無い。
俺に対してどこかおっかなびっくりで、見えない距離を計りかねている様な……その時。
テゾ「(……)…スモーカーちゅ…おっと、…ゴホン…ι
…スモーカーはどうして海軍に入ったの?☆」
スモ「……あ?…」
テゾ「…憧れの海兵さんでも居たからかな?☆♪」
…会話の糸口を見付けたいのか…それなら…
スモ「(……)…俺はまぁそんな所だな。
…じゃあ何でテゾーロは何で海賊になった?…海賊王にでも憧れたか…?」
テゾ「!☆…」
テゾ「(……)……ι私は……
別に望んで海賊になった訳じゃないよ…☆
…ただ、歌を唄っていれば幸せだった…でも『色々』あってね………☆ι」
スモ「…『色々』か……
それは『ゆうべ』の事と関わりのある事か…?」
テゾ「ι何だか取り調べされてるみたい☆」
スモ「…ああ、そうかもな……で?どうなんだ?」
テゾ「(……)…残念…到着で~す☆
それを全て話すにはもう時間が無いみたい……またいつかね……?☆」ゴゴ…
スモ「………」
広大なグラン・テゾーロも、秘密の通路を使えばあっという間にショートカット出来る。
行き止まりの黄金の壁がゆっくり開くと、外から強い海風と波飛沫が吹き込んできた…