黄金と白煙

………………………………………


テゾーロ「…ん……うぅん。。。」モソ…

…カーテンの隙間から微かに朝日が射し込んでくる。

もう朝なのか?…
テゾーロの意識は自然にゆっくり浮上してゆく…

何だかポカポカと温かいものに包まれている…穏やかな日だまりの中に居る様だ…そういえば、ゆうべはとてもぐっすり眠れた様に感じる。テゾーロが目を開けると、そこには…

…モソ…
スモーカー「…んがぁ。。。」Zz…
テゾ「Σιっ!?(…ι///え…スモーカー中将…!?☆)」ギョ…ι


エゾホル「…ぷぴぃ。。。」Zz…

テゾ「(…あれっ?ιエゾホルも居る…
ιどういう事?…それに何で私たち床で寝てるんだろう…?☆///)」??

テゾーロは、何故かスモーカーにすっぽりと抱きかかえられていた。思わず声が出そうになったが、慌てて口を閉じる。
そしてエゾホルはというと、シッポをスモーカーにガッチリ掴まれた状態で近くに倒れ、いびきをかいている…まさか皆でこの状態のまま寝ていたのか?ι


スモ「…ぐがぁ。。。」Zz…
テゾ「(…ι///…っ…動けない…☆…)」ンン…ι

上背うわぜいはテゾーロの方がほんの少し高いが、体重と筋肉のいかつさは、間違いなくスモーカーの方が上だろう。
まるで丸太の様にがっしりとした逞しい腕。温かい筈だ…
きっと、この腕に守られていたからこそ、テゾーロは床の上で寝ていても辛くはなかったし、悪夢も見なかったのだろうか…(←エゾホル効果は無し)

ιそれにしても、これからどうしよう…?
私がスモーカーを起こすのも何だか気恥ずかしい様な………
…そうだ!…エゾホルが先に目を覚ましたていでスモーカー中将を起こしてくれたら…


テゾ「(……ι☆)」シュルル…☆
…チョイ…

エゾホル「…ぷぴぃ。。。……
…ιムズ……ΣΣブェェッくしィッ!…んがァ?!ιもー、何モキャ~?。。。」キョロキョロι
テゾ「(!?…Σιちょ…しぃ~~ッッ!)」アワワι

能力で極細の黄金の触手を伸ばして、エゾホルの鼻先をくすぐった。
そっと起こそうとしたのだが、思いの外大きなクシャミをして起床したエゾホル…顔の毛は片側に寝癖が付いてぐしゃぐしゃになっている。


…スゥ…
スモ「(……)……眠れたか…?」ジ
テゾ「…Σι///ッ……Σιお、おはよう…お陰様で…☆」バ!

慌ててスモーカーから身を離した…


スモ「…はぁ、良く寝た。。。…」ムク…コキコキ☆


エゾホル「…おはようございますモキャ~☆
お?テゾーロさま、もう顔色良いモキャね♪良かった~☆」ウンウン…

テゾ「ι私…昨日はそんなに酷かったの??☆」

ゆうべは、苦しくなってからの記憶が曖昧だ。
でも、急に温かいものに包み込まれると楽になっていって……
そういえば、自分達の周りにはミネラルウォーターのボトルとオシボリが幾つも落ちている。これは一体何があった??ι


テゾ「…ι///……あ…あの私……
何だかスモーカー中将にまで迷惑を掛けたみたいで…本当に申し訳ない…☆」シュンι

スモ「(……)…ああ、気にするな…
昨日は『パトロール』してたら、ベットから落ちて泣いてる国王が居たもんでな…ついでに『保護』したら、俺まで寝落ちするハメになっちまった。」フワァ…

テゾ「…///ιっ!…やだな、私ったら泣いている所を見られちゃったのか……恥ずかしい…☆」フフッ…♪
スモ「(……!)」


…何だ……そんな笑い方も出来るのかよ…カジノでの作り笑いより、ずっと自然で良………

スモ「(……Σいや…良いって何だよ…!///)」??ι


スモーカーが謎の感情に振り回されている間に…

テゾ「(…ιね、昨日何があったの?☆)」ヒソ
エゾホル「…ιえーとですねぇ、先ずスモやんとここに駆け付けた時には、テゾーロ様がうずくまってましてぇ………」

エゾホルが寝室から出て行った後…

……………………………
………………


テゾ「……すぅ。。。」Zz…

スモ「(…よし、本格的に寝始めたな……
……さて、ベットに移して………ん?…ι)」グ…


テゾーロがガッチリとスモーカーの腕を抱き締めていて動けない…ιなら、能力で腕を煙に変えて……

スモ「(……ι)」モクモク…
テゾ「……ιっ…?…うぅん……Ⅲ…」ギュウ…

スモ「ι!!…(ヤベ…ι)」ピタ

テゾ「…んん…。。。」ギュ…♡
スモ「(…ι~っ…参ったな……)」

赤ん坊の様にちょっとでも動かすとぐずり出してしまう…しかし、そんなにくっつかれると…ι


テゾ「…すぅ。。。…」

スモ「(……睫毛まつげなげぇなぁ………)」ジ

穏やかな表情で眠るテゾーロ。
そのほんのり赤みを帯びた陶器の様な頬、ぷるりと瑞々みずみずしい唇がスモーカーの目の前に……


…Σバタン…ガチャガチャ…!

エゾホル「…ι水とオシボリたくさん持ってきたモキャよ~?………って、アラっ…??///んまッ…お邪魔したかしら~?☆♪…」ホホゥ…??

スモ「(Σι#馬鹿野郎ッ…誤解だッッ…!!///)」←超小声

エゾホル「(…///まぁいいからいいから…♪
そんじゃ、水とオシボリはここに置いてくから後はごゆっくり~☆♪)」ソソクサ…

スモ「(Σ#テメェッッ…ふざけんな!ιそうはいくか…!)」Σハッシ…!
エゾホル「ΣιⅢモギャッ…!?☆」ギュウ…!
スモ「(…騒ぐんじゃねぇ…!テゾーロが起きるだろ…テメェもここに居ろ…!ι)」ギュムゥ…
エゾホル「(ιなして~?見逃して~!☆)」ジタバタ…


こうしてエゾホルは、ギリギリの所で捕獲され、テゾーロはスモーカーにしっかりと抱き締められたまま夜が開けたのだった。



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