ドッペルゲンガー
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「じゃあ…ナマエは授業に出ていて、もう1人のナマエは僕の所に居たって事?」
『はい…そうです。』
雲雀先輩は何だか、少し考える素振りを見せた。
「…それ、本当にナマエじゃなかったの?」
『え…』
「さっきのナマエとはちょっと思い出話をしたんだ。全部覚えてたし、仕草に違和感は無かった。」
何、ソレ
「もしかして、君の記憶違いとか…」
『…ないで…』
「え?」
『まるで私が偽物みたいな言い方しないで!!』
つい、怒鳴ってしまった。
気付いた時にはもう遅い。
「ナマエ…?」
『雲雀先輩…っ、ごめんなさい!』
耐えられなくなって、応接室を走って出た。
雲雀先輩に名前を呼ばれたけれど、泣き顔なんて見られたくなくて。
『ハァッ、ハァ…』
さっき雲雀先輩が言っていた。
もう1人の私はお昼、ツナ達と食べると。
そうだ。屋上に行って確認してみよう。
私はまだ、もう1人の私を見たことが無い。
―ギィッ―
屋上の重い扉を開くと、昼休みだというのにそこには誰も居なかった。
少し気味が悪い。
でも、意を決して屋上から教室を見る。
『…何で』
何で、ツナ達は笑ってるの?
何で、私がそこで笑ってるの?
『何でっ』
ソレは私じゃない。
偽物だ!
私は此処に居るのに。
―ズキッ―
『う゛っ』
また、あの頭痛だ。
先程と同じで頭の中に言葉が浮かんでくる。
“忘れないで…貴女は――…”
「こんにちは、ナマエ。」
突然後ろから声が聞こえた。
振り向くと、並盛の制服ではない人物が居る。
『骸…君?』
「調子はどうですか?」
調子?
体調の事?
『あまり…良くないかな。』
「もう1人の貴女が居るからですか?」
『っ、』
骸君、何で知って…?