ドッペルゲンガー
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最近、おかしな事がよく起こる。
『ツナ、先生に頼まれてみんなの宿題集めてるから出して。』
「え?ナマエ、さっき回収してたじゃん。」
『は?』
「だから、回収して持って行ったよね?俺はやってないから出してないけど。」
どういう事だろう。
私は今これから回収する所だったのに。
『…そう。』
こういった事は初めてではない。
ここ最近、よくある。
きっかけは、私が保健室を利用した日だ。
私は具合が悪くて保健室で休んでいたのに、何故か授業に出た事になっている。
その時は深く考えなかったけれど、また別の日にはツナ達と放課後遊びに行こうと約束をしていて私がトイレに行っている隙に置いて行かれた。
次の日に文句言ってやろうとしたら、昨日は楽しかったねなんて言われたり。
私が何の事か聞いても、寧ろツナ達が私が何を言ってるのかわからないという顔をする。とにかく、私が存在していない場所で私が存在しているらしい。
「あぁ、確かに宿題はさっき受け取ったよ。」
『そうですか…』
「どうした、先生より先にボケちゃったのか?」
『はは、そうかもしれないですね。』
先生に確認しに職員室まで来たけれど、私が回収したらしい宿題はもうそこにあった。
私にその記憶は無い。
「そういうのって、ドッペルゲンガーっていうんじゃねぇの?」
授業中。
ツナ達に相談したら、山本にそう言われた。
『ドッペルゲンガー?』
「アホか。ドッペルゲンガーっていうのはそもそも、世界には自分と似た人間が3人いると言われてる。そこから生まれた話だ。」
「でも、ナマエの話だとそういう事だろ?」
「もっと現実的に考えろ!」
ドッペルゲンガーって、確かもう1人の自分ってやつだよね?でも、それって…
『もう1人の自分に会ったら死んじゃうんじゃなかった?』
「んなバカな…」
バカにしてるけど、ツナ顔が青いよ?
「ナマエ、お前本当に記憶にねぇのか?ただ単に忘れてるだけじゃねぇの?」
『そんなわけないでしょ!私、この前遊びに行けなかったし!』
「だから、居たって言ってんだろ!」
『居なかったの!』
「獄寺にミョウジ!授業中は私語を慎みなさい!」
先生に注意されてしまった。