不審者(骸?)
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「そうですね。日が暮れる前に帰ろうと、不審者からすれば時間なんて関係ないですから。」
『…六道、さっきっから何を』
「着きましたよ。」
意味が分からない六道に問おうとしたら、あたしの家の前に着いた。
「ナマエのその覚悟は良いでしょう。ですが、その事件に巻き込まれ恐怖を味わった女性が居る事もお忘れなく。」
『随分あの事件に加入するね。気に入ってるの?』
「まぁ、面白い事件ではありますね。」
趣味悪いな。
『送ってくれてありがとう。じゃあ、不審者に気をつけてね。』
「僕は男ですから、大丈夫ですよ。」
本当に読めないな、コイツ。
「では、また会いましょう。」
『うん。バイバイ。』
六道と別れて、あたしは無事に家に着いた。
…無事と言っても、怖い思いをしたわけじゃない。
至って平和だった。
『ただいまー』
家に入って、いつも通り過ごした。
いつも通りご飯を食べて
お風呂に入って
テレビを観て
宿題をやって
明日、ツナに今日の事を話そうかな。
六道が突然現れたなんて言ったら、またアイツ焦って要らない心配してきそう。
それもそれで面白いけど。
―――…
『ふぁーあ…おはよー。』
「あ、ナマエ!!ちょっとちょっと」
朝。
リビングに行くと、お母さんが少し慌てるようにあたしを呼んだ。
『何?』
「あの事件の犯人が捕まったわよ!桜の!」
『え?本当に?』
「またこの地域で出たらしいわよ!!ほら、これよこれ」
お母さんの視線につられ、あたしもそのニュースを見る。
「昨日の夕方、またあの事件が起こりました。
犯人は女性を襲っていましたが、警察がそこをたまたま通り現場逮捕しました。
女性は意識不明の重体です。
そしてこれが犯人の顔です。」
テレビの画面に、犯人が映し出される。
『あ…』
「怖いわねぇ。でも、捕まって良かったわ。」
あたし、この人知ってる。
“警察とは本来、2人行動が一般的なんですけどね。”
「なお、犯人は警察官の格好をして殺害を行っていた模様。」
六道は、たぶん知っていたんだ。
あたしは、もしもあの時六道に会わなかったら殺されていた?
「犯人を捕まえた時、警察に“1人の女子学生を殺しそこねた”と言っていたそうです。」
END