不審者(骸?)
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夕方の帰り道。
事件のせいか、人通りが少ない。
『あ…』
警察だ。
1人の警察が、桜を眺めている。
事件について調べてるのかな?
「あ。お疲れさまです。」
『あ…はい、お疲れさまです。』
「この辺りは事件が起こったばかりなので、気をつけて帰ってください。」
よく喋る警察だ。
『はい。ありがとうございます。』
「そうだ、私が送りましょう。」
『いえ…大丈夫です。家もすぐそこなんで。』
だいたい、警察と一緒に歩いてたらまるであたしが悪い事してるみたいじゃないか。
「何、遠慮はいりませ「おや。偶然ですね。」
警察の声に被って後ろから聞こえた声。
『ろ、六道!?』
何で彼が此処に?
「偶然ついでに僕が送りましょう。警察なら精々事件がこれ以上起きないようお仕事を頑張ってください。」
『ちょ、六道!!』
何て嫌味だ。
警察がポカンとしているじゃないか。
あたしの声を無視して、背中を押される。
あたしがどう言っても六道はきっと聞かないだろうし、大人しくしよう。
『その、すみません…』
「いえ…気をつけて帰ってください。」
警察の笑顔に見送られ、あたしと六道は一緒に歩いた。
「…怒っていますか?」
『別に。ただ、あの警察に失礼だったんじゃないかな。』
絶対あの警察に誤解された。
付き合ってるって思われた。
「警察とは本来、2人行動が一般的なんですけどね。」
『…はい?』
「クフフ。それにしても桜が綺麗ですね。」
散る桜を見上げる。
六道は相変わらず気持ち悪い笑顔を浮かべているし。
『六道は何であそこに居たの?』
「偶然ですよ。」
んなわけ無いだろ。
隣町だぞ。
『最近事件が多いよね。』
「おや。ご存知だったんですか?」
知らない訳がない。
なめてるのか。
「知ってる割には、随分と警戒心が薄いですね。」
『警戒しても、事件に合うときは合うんだよ。』
あたしの言葉に、六道が笑った。