異変(骸夢)
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「なるほど…情報、ですか。」
『……』
ベッドに入っているせいか、眠くなってきた。
骸君は笑ってる気がする。
「おや。眠いですか?」
『…少し。』
「では、最後に聞かせてください。」
私が軽く頷くと、骸君はポケットから小さな瓶を取り出した。
「これ…何だかわかります?」
『……ポーション。』
「はい?」
『いや、何でも…』
骸君、ポーション知らないのか…
そりゃあそうだよね。
(※わからない人はゲーム好きな人に聞いてみよう。)
「これは、ごく普通な可愛い小さな瓶です。」
『そう言われると逆に怪しい。』
「クフフ。もしも…実はコレが麻薬だったとします。」
『…もしも、だよね?』
「もしも、です。」
『…骸君、案外冗談とか下手なんだね。』
「そういえば…」
うわ、スルーされた。
「今日の給食…美味しかったですか?」
『え?』
給食?
『普通に。』
「そうですか。それは良かった。」
『……』
え?え?
何、その意味有りそうな言葉。
『骸…君?』
「クフフフ…」
『冗談、だよね?』
「“もしも”ですよ。」
意識が、遠くなっていく。
駄目、寝ちゃ駄目だ。
そうわかっていても、段々骸君が見えなくなってくる。
「安心してください。貴方を…ナマエさんを殺そうとしているわけではありません。」
『む…く…』
手を伸ばすと、骸君はその手を掴んで唇をつけた。
「今は、安心して眠りなさい。
目が覚めれば、その時はもうこの学校は僕のものになっています。」
『だ…め…』
「マフィアを潰すのに、貴方に側に居てほしい。薬漬けにしておけば、僕の側から離れられないでしょう?」
『……』
遠くなっていく意識の中で、骸君が私の唇に口付けをした気がした。
私が気付いた異変は、給食の後。
もうその時は、遅かったんだ。
END