雛(リボーン夢)/死ぬ気ヒロ
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『……脆。』
そう呟いたナマエには、鳥を傷付けたという罪悪感はまるで無い。
『リボーン、間違えちゃった。』
「お前は動物の骨の方向もわかんねぇのか。知らねぇ奴が、生き物に触んな。」
片手で鳥を握り、歩いて戻ってくるナマエを睨む。
『これ、もうダメ?』
チラッ、と鳥をみてわかる。
「コイツはもう無理だ。」
片羽しかねぇ。
折られた方は、完璧には回復しない。
回復するのに、時間がかかりすぎる。
元々まだ飛べない雛だ。
治った頃は飛び方がわからず、餓死だろ。
『そっかー。可哀想だね。』
「誰のせいだ。」
まだ息のある鳥は、苦しそうにピューピューと鳴いている。
『そっかそっか。まぁ、ドンマイだね。』
ドンマイって…
ナマエが鳥を地面に落とすと、間抜けな声を出して地面とぶつかった鳥。
羽を折られたせいで、まともに歩けずもがいている。
『アッハハハ!!これ、お風呂場にあるオモチャみたい…』
何が面白いのか、とにかく爆笑するナマエ。
腹を抱えて、指をさして
「……やめとけ。」
『だってさ、リボーン…この鳥、馬鹿みたいな動きしてて面白いよ!!』
―カチャッ―
銃をナマエに向けると、笑顔を崩さず、ナマエは俺を見た。
『…何?』
「やめろっつってんだろ。」
『言っておくけど、この鳥が死ぬのは私のせいじゃないよ。落ちた時点で怪我してるし。』
放置してたら、どうせ死んでたでしょ?なんて、笑顔でよく言えるな。
「ナマエ。お前、命を何だと思ってんだ。」
『それ、リボーンらしくないよ。リボーンはマフィアなんでしょ?』
「そうだぞ。」
『マフィアなら、ツナが死んでも、私が死んでも、泣かないよね。』
「……」
『そんなもんだよ、命なんて。』
鳥が、高く悲鳴を上げた。
ナマエの足元を見ると、靴の下に鳥がいる。