雛(リボーン夢)/死ぬ気ヒロ
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この女は、危険だ。
馬鹿共が笑っているとき、俺はそう思った。
『おややや。リボーンじゃないか。』
「ナマエか。またサボってんのか。」
『まーね。』
中庭で銃の手入れをしていると、ナマエが来た。
誰もが認めるセックス好き、いわゆるヤリマン。
どいつもこいつも、ナマエの事をこう言う。
「脳天気な女。」
『え?何?』
そう。脳天気、って誰もが言う。
だが、生憎俺はナマエの事を脳天気だと思った事がない。
『リボーンがなぁ…あと5年すれば手出せるのに…』
「アホか。5年経っても足りねぇよ。」
俺が座っているベンチに、ナマエが腰を下ろす。
ナマエはただ笑っていた。
「ナマエは何でセックスが好きなんだ。」
『気持ち良いから。あと…』
「なんだ。」
言葉を詰まらせたナマエを見ると、ニッコリと笑っている。
『秘密。リボーンは賢いから。』
「……」
意味がわからない。
ただ、とりあえず馬鹿にされたわけではないらしい。
『あ!!』
「…っ、せぇな。」
横で叫んだナマエを軽く睨んだ。
ナマエは、俺の方ではなく、少し離れた場所を凝視している。
『あーあ。』
「……」
ナマエの目線の先を見て、成程。と納得した。
鳥が目の前で、地面に落下した。
上の巣から、丁度俺が目を向けた瞬間、鳥は巣から落ちた。
『馬鹿だねーあの鳥。』
「……」
とくに慌てる様子もなく、ナマエは鳥の元へゆっくり近付いた。
鳥は雛らしく、うまく動けないらしい。
「ピーピー」
『あは、少し羽折れてるよ。』
不味い。
「おい。それ以上その鳥に触ん…」
そう忠告しようとしたが、遅かった。
ボキッ、という鈍い音が聴こえたと同時に、鳥の悲鳴。
鳥の羽が、完璧に折られた。