一夏の体験(骸夢?)
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『わ、たし…確かに、この子が嫌い…だった…でも!!』
「ナマエさん。別に、良いじゃないですか。黙っていればバレませんよ。」
『……』
黙っていれば?
『で、でも…』
チラッ、と城島君と柿本君の方を見た。
彼らは何も言うつもりがないらしく、黙っている。
『黙ってたって…バレるよ!!』
「バレません。ナマエさんが僕の側にいれば、絶対に。」
何処からその自信が…
『で、でも…私…やっぱり、黙っているなんてことは、出来ない!!』
私は、私が殺してしまった友人を抱き締めた。
私の制服には、友人の血が染み込んだけど、そんなの気にしない。
「おや。ナマエさん、服が汚れますよ。」
『構わない!!私、やっぱり友人を殺したって事実から目を反らす事は出来ない!!』
「……」
今更、殺しておいて何を言っているんだろう。
きっと、六道君にも城島君にも柿本君にも呆れられている。
「そうですか…」
そっと、優しい声を出した六道君は、私の頭を撫でてくれた。
「貴方は、優しい方ですね。」
『…違う。エゴだよ、こんなの。』
「いいえ。優しいですよ。その優しさを、どうか忘れないでください。」
『……』
「今、夢から覚ましてあげますよ。」
『…え?』
な、に…?
額に、六道君の額があたったと思った瞬間、私は意識が遠くなった。
「……っ!!――!!」
あれ?
何だか、知ってる声が聞こえる。
「ナマエ!!いい加減起きろ!!」
『わー!!』
目を開けると、目の前には…
『ミョウジ!!』
私が殺した筈の、友人の姿が。
『な、んで…』
私、自殺でもした?
「ビックリしたー。戻って来たらナマエ、寝てんだもん。」
『え?』
辺りを見ると、そこは建物の外。
私が、友人を待っていた所にいた。