一夏の体験(骸夢?)
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私は、無我夢中で走った。
何故?何故?
まだ私の友人と決まった訳ではないけど…殆どの確率で、その死体は友人だ。
建物が古いから、何かが落ちてきたの?
―ダッ―
『ハァッ、ハァッ…』
さっき六道君と会った場所についた。
辺りが暗くて、よく見えない。
『ねぇ…どこ?』
暗くて、見えない。
何処?何処にいるの?
「ナマエさん。」
『えっ。』
六道君の声が聞こえたと思った瞬間、後ろに引っ張られた。
バランスを崩した私は、六道君に寄りかかってしまった。
『な、に?』
「それ以上進むと、お友達を踏みますよ。」
何を言っているの?
そう思った瞬間、六道君が懐中電灯で私の足元の先を照らした。
『やっ!!』
目の前には、血だらけの私の友人。
「キャアアァッ!!」
血だらけの、友人。
「大丈夫ですか?落ち着いてください。」
私を落ち着かせようと、背中を擦る六道君。
『ろ…くど…く…』
震えが、止まらない。
『ど…して…』
どうして、笑っているの?
「わぁ、スッゲェ血だびょん!!」
城島君が、嬉しそうに走ってきた。
その後ろには、柿本君も。
「めんどい…誰がコレ処分するの。」
『なっ!!』
死体を目の前にして、何て事を言うんだ。
『離して!!』
「おや。」
私は、六道君から離れた。
彼はまだ、笑っている。
『誰が…誰が殺したの!!どう見たって殺人じゃない!!』
床に横たわる、友人。
死体を見て喜んでいる城島君に、面倒そうな柿本君。
そして、笑っている六道君。
まさか、この人達が…?
『っ!!』
六道君の手には、血がついていた。
『そ…れ…』
「はい?」
『それ…誰の…血?』
「おや。」
六道君は、まるで今気が付いたかのように、手についている血を見つめた。