一夏の体験(骸夢?)
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―ドクンッ―
『だ、誰…』
誰か、いる。
友人なら良いけど、雰囲気的に違う。
―ジャリッ―
その人が姿を現すと、顔がハッキリと見えた。
「おや。貴方は…」
『あ…六、道君?』
黒曜の制服。
赤と青の綺麗な瞳。
……変わった髪型。
間違いない、六道君だ。
少し前に黒曜に転校してきた六道君。
同じクラスっていうこともあって、名前を覚えていた。
「クフフ…ナマエさんが、何故ここに?」
『あ…えっと、友達を探していて…』
名前、覚えてくれていたんだ。
挨拶以外、会話もしたことないのに。
「ここで?」
『う、うん…ここ、最近心霊スポットとして有名だから。人が出てこなくなったり、人狼が出たり…』
「おや。それは困りましたね。」
『え?』
「僕たち、ここに住んでいるんですよ。」
僕たち…?
住んでる?
「来てください。」
『あ…』
六道君が、奥に進んだ。
私はまた一人になるのが怖くて、六道君について行った。
「生徒が入ったきり出てこなくなったというのは、たぶん僕たちの事でしょう。」
『えっと…僕たちって?』
六道君の少し後ろを歩きながら、聞いた。
彼はとても綺麗な顔をしているから、とても隣では歩けない。
「クフフ…千種と犬ですよ。」
『――っ、』
振り返った彼の顔が、とても綺麗だと思った。
何故六道君がこんな所で住んでいるのか、そんな疑問があったけど、あまり親しくないから聞かないでおいた。
『友達と暮らしてるんだ…楽しそうだね。』
でも、噂の一つが解決出来て良かった。
―ギィ―
「そして此処が、人狼の噂の原因でしょう。」
『え…』
六道君は、ゆっくり扉を開けた。