狂っているヒト(骸夢)
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家に帰りたい
こんな所にいたら、私が壊れそう…
「ナマエ、体調でも悪いんですか?」
ベットの上で横になっている私の額に手を当てているのは、監禁犯である六道骸。
「熱はないみたいですね。」
『やっ』
キスされそうになったけど、私はそれを拒んだ。
骸さんは怒る事もなく、私の頭を撫でた。
「体調が悪かったら、言ってください。今から朝食を持って来ますね。」
そう言って、骸さんは私を監禁している部屋を出た。
足音が遠くなっていくのを確認して、私は起き上がった。
『お父さん…お母さん…』
此処に監禁されて、どれくらい経ったかな?
たぶん…5日?
お父さんとお母さんは、きっと心配している。
―ジャラッ―
足首に繋がれた鎖は簡単には外せない。
窓からも、私が通れる隙間がない。
せめてもの望みは、壁にある少し大きなひび割れ。
時間をかければ、割れるかもしれない。
でも…
―ガチャッ―
『っ、』
「お待たせしました、ナマエ。一緒に食べましょう。」
骸さんが長時間此処に来ないなんて事は、全くない。
最低でも1時間以内に一度は来る。
「クフフ、千種に作らせたおじやは美味しいですか?」
『…はい。』
無視したい。
でも、この人を怒らせるのは何だか怖い。
怒った所を見たことはないのに、なんだか恐怖を感じる。
『……』
とにかく、あのパイプから鎖を外さなきゃ。
何か壊せそうなものを探して…
「ナマエ。」
―ビクッ―
『は、はい…』
「何を考えているんですか?」
心臓が飛び出そうなくらいの勢いで、鳴っている。
『べ、別に…ただ、ボーっとしてて…』
私の苦手な、紅い六と書かれた瞳が鋭く私を捕える。
私は体が震えないように、抑えるのに必死だった。