gatta―抵抗―
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―ドサッ―
『うわ!!』
再び建物に戻されると、ソファに倒された。
「おや。クフフ…」
『な、に…』
「ナマエ、人間は下着というものを身につけるんですよ。」
『―っ!!』
何だかわからないけど、何となく恥ずかしくなったから、足を閉じた。
「ナマエ、何故逃げようとしたんですか?」
上に乗って来た飼い主を退かそうと抵抗しても、猫の時と対して変わらず簡単に抑えられてしまう。
『な、んで…』
「何がですか?」
『人間になったら、もっと抵抗出来ると思ったのに…此処から出られると思ったのに!!』
「…クフフ。」
少しの間を置いて、飼い主は私の耳元で囁いた。
「抵抗出来ないのは…僕は男で、貴方は女だからですよ。」
『やっ』
耳元で言われて擽ったさを感じ、震えていると飼い主は笑って今度はギリギリまで顔を近付けて来た。
「出られないのは、僕がナマエを手放さないからですよ。」
『んっ…』
そのまま唇を合わされた。
猫の時よりも、深い口付け…
「クフフ…ナマエ、大好きですよ。」
『…嫌い。』
「猫であろうと、人間であろうと、僕の気持ちは変わりません。」
『貴方なんて…嫌い!!』
言葉を喋れるようになっても、飼い主の態度は猫の時と変わらない。
抵抗の言葉も、飼い主の耳には届いていないみたいだ。
「クフフ…また鬼ごっこや、かくれんぼでもしますか?」
『…絶対、此処から出てやる。』
「そうですか、散歩がしたいですか。では今度一緒に行きましょうね?」
『私は、自由になりたいの!!こんな所、息がつまりそう!!』
「おやおや。クフフ…やりたい事があるなら言ってください。自由よりも楽しいですよ?」
そう言っていつもの怪しい笑みを浮かべながら、飼い主は私のスカートの中に手をいれた。
もしも神様がいるなら、今すぐ…
今すぐ、猫に戻してほしい。
抵抗する声も、手足も
飼い主に快楽を与える物にすぎないみたいだ。
終り