gatta―抵抗―
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長い手足
飼い主とはまた違う、大きい体
『人間…』
そう、私は人間になれた。
これで、遠くに逃げられる!!
もし見つかっても、飼い主が私に気付く筈がない!!
『あ…と、とりあえず…服を…』
今の私は、全裸。
猫の時は良いけど、飼い主達は普段服を着ている。
人間の常識なんだ。きっと。
『服、服…』
飼い主の部屋をあさっていたら、私にも着れそうな服をみつけた。
黒曜中の、女子の制服。
…何で飼い主がこんな物を…
考えても無駄、そう判断して私はその制服を着た。
『…股がスースーする。』
時計を見ると、3時過ぎ。
飼い主がもう少しで帰って来る!!
『ヤバ…』
私は、建物から飛び出した。
外は晴れていていて、何だかワクワクした気持ちになった。
あぁ、私は自由だ!!
「おや。」
ビクゥゥゥッ!!
下り坂を走っていたら、飼い主にバッタリ会った…
何でよりによって飼い主!!
「クフフ、こんにちは。」
『こん、にちは…』
飼い主は、私に気づいていないみたいだ。
…良かった、人間になれて。
「おいくつですか?」
『えっ。』
おいくつ?
「失礼。何歳…ですか?」
『たぶん…14。』
本当に、たぶん。
早くこの場を去ろう。
そうすれば、私は自由だ!!
『じゃあ、私はこれでー…』
走って飼い主を通り過ぎようとしたら
―グイッ―
襟を掴まれ、飼い主に引っ張られた。
「…何処へ行くつもりなんですか?ナマエ。」
『ハハ…』
気付かれていた。
「クフフ…猫のナマエも良いですが、人間のナマエも可愛いですね。」
飼い主はそう笑って、私を軽々しく抱き上げた。
『うっわ!!な、何でわかったの!?』
「クフフ、ナマエを人間にしたのは僕だからですよ。」
『…?』
「ご飯、美味しかったですか?」
『っ!!』
あぁ、はめられた…