嫌われ番外編(千種夢)
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―ガラガラッ―
「!!」
『…あ。』
大量の肉を運ぶおじさん。
…しまった。
もう、販売の時間か。
「さぁ、タイムサービスだ!!!!!早いもの勝ちだよ!!!」
そうおじさんが叫ぶと同時に、周りにいたおばさんが集まって行った。
「…俺、あれ買うから。」
『そうなんですか?あたしもあの肉狙って来たんですよ。』
「…へぇ。じゃあ、なくなる前にとるから。」
『あたしもとらなきゃー。』
―ダッ―
おばさん達をかきわけて、俺は一人進んだ。
―ドンッ―
「っ、」
この一辺のおばさん達を殺せば楽に手に入る…
でも、それも面倒だし返り血が嫌だ。
あと少し…
もう少しで、肉がとれる。
―ガシッ―
俺は確かに、残りの一つをとった。
でも…
「離しなよ。」
『千種君こそ。』
ニッコリ笑うナマエ。
俺とナマエは一つの肉を同時に(俺の方が1秒くらい早かったけどね。)掴んでいた。
去って行くおばさん達
「まさかアンタと戦う事になるとはね。」
『…あたしにも、譲れない物があるんです。千種君、手加減しませんよ。』
そして、今に至る。
周りから見たらこれほどくだらない物はないと思う。
でも、この肉は今後の食費に関わる。
「…離しなよ。」
『嫌です。あたしも必要なんです。今日の夕飯と明日の弁当に使うんです。』
俺は今日の一食分だけなんだけど…
「…離さないの?」
『そっちこそ、離してください。』
「……」
『……』
―ガキィンッ―