嫌われ番外編(山本夢)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『今日はありがとうございました。』
「いや別に。誘ったのは俺だし。」
結局、夜までバッティングセンターに居た俺達。
一応女だから、送る事にした。
『あたし、楽しかったです。この勝負ならいつでも引き受けますよ。』
「…ハハッ」
今日の勝負は勿論俺の勝ち。
いつでもね…
「いや、今度は殺り合いな!!」
『えっ…嫌ですよ。』
そう言ってナマエはすんげぇ嫌そうな顔をした。
『…もう、ここで大丈夫です。』
「お。そうか。」
ナマエは振り返らずに、歩いた。
「ナマエっ」
『?』
振り返った。まぁ、呼び止めたからだけどよ。
「俺、普通に出会ってたらナマエの事たぶん好きだぜ。今は殺りてぇけど。」
『……』
自分でも、おかしい事を言っているのはわかってるんだ。
だけど、そう思った。
もしも普通に出会っていたら俺達は仲が良かったんだ。
こんな、何でも余裕でいるナマエに嫉妬なんておきなかった。
殺したいなんて…思わなかった。
『…今日、あたしはとても楽しかったです。山本武に今日会えて良かった。』
「……」
ナマエの、今の笑顔は作り笑顔とかじゃなくて…
ガキが笑うような、そんな無邪気な笑顔だった。
「そっか…」
何か色々と流された気もする。
でも何故か、スッキリする。
『では、また明日。…あぁ、それと…』
「?」
『山本武の家はお寿司屋なんですね。』
それだけ言ってナマエは帰った。
「…まさか」
最初から、俺が着けてた事を知っていたのか?
「…ハハッ」
その余裕を、いつか壊したい。
今は手が届かなくても、必ず…
「っはー!!今日は楽しかったな…」
またいつか…な。
終わり