嫌われ番外編/文化祭後編
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「シンデレラ!!何処に居るの!!」
長い黒髪のカツラをかぶっているけど、山本武が女装というのはやはり無理がある…
『はい、お母様。』
「早く掃除をしなさい!!」
気のせいか、会場の方々…笑ってる?
『掃除はもうすませました。』
「汚いのよ!!」
あぁ、笑いそう。
やめてくださいよ、あたしに爆笑させるつもりですか。
キャラが壊れるじゃないですか。
やめてくださいよ。
「ちょっと、聞いてるの!?」
『ハッ…ははははいっ!!聞いて…ブブッ…ますよ!!クフフッ』
あぁ、今染っちゃったよ。
あの人の笑い方が…
嫌だなぁ、聞かれてたら。
「クフフ」
『っ!!』
声の聞こえた方…
舞台の横(役者や音響が控えている場所)にあの笑い方の持ち主、六道骸が居た。
何故、彼がここに?
「聞いてんのかよシンデレラ!!;;」
『あ、はい!!』
山本武、素が出てますよ
六道骸の方を見れば、大きめな紙に何か書いている様子…
何書いてんだろ…
「シンデレラ?」
『……』
一体何を…
―ピラッ―
紙を向けられたけど、よくみえない。
“………”
『……』
見えない…
「シンデレラ、オイ!!」
『あ、はい!!すみません!!』
「だから…」
ちょっと…字が…
もう少しで読めそうなんですけど…
「私達は舞踏会に行ってくるから、貴方は留守番よ。」
“僕が王子役をやりましょうか?”
『っ!!ダメです!!!!!』
「クフフ…」
「…シンデレラ?」
『ハッ!!あ、いや、だから…その…あたしも舞踏会に行きたいです!!』
「そ、そうか…」
危ない危ない。
演技に集中しなくちゃ。
『あたしも、つれて行ってください。』
「ダメよ。」
あたしの声にすぐ返事をしたのは、娘(妹)役の笹川京子。
「シンデレラは大人しくお留守番してなさい。連れて行くなんて恥ずかしくてできないもん。」
役、母親(山本武)以上にハマりすぎですよ。