否定(白蘭)/思春期番外編
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『死ねば良いのに。』
ナマエちゃんは、ふとした瞬間僕にそう言う。
本音。
いや、願いかな?
叶う事の無い願い。
だから口にする。
「そう言わないでよ。傷付くなぁ。」
『アンタが居なければ京子は悲しまなかった。骸が無茶することはなかった。』
「でも、六道骸がいなければナマエちゃんが苦しむ事はなかった。京子って女の子の大切なお兄さんが傷付く事はなかったね。」
『っ、骸とお前を一緒にするな!!』
ナマエちゃんは大切なものをバカにされる事をとても嫌がる。
それ以外については本当にどうでもいいみたいだけど。
でもそれって、酷い話しだよね。
自分勝手にも程がある。
「一緒にするな?勿論、一緒にするつもりは無いよ。
だって六道骸にはナマエちゃんを傷つけてるという自覚が足りないからね。
あ、僕はわざとナマエちゃんを傷つけてるんだよ?
趣味と言っても良いくらいにナマエちゃんで遊ぶのは楽しい。
僕が居なければ良かったって言ったけど、果たしてそうかな?
ナマエちゃんが六道骸と関わらなければ、マフィアなんて世界に巻き込まれる事は無かった。
つまり、何も知らずに過ごせたんだ。
周りで何が起きようともナマエちゃんや、ナマエちゃんの家族は関係なく過ごせた。
僕という存在はどのパラレルワールドでも有るから否定は出来ないけど、六道骸という存在は絶対じゃない。
つまり、六道骸という存在がナマエちゃんにとっての最悪な運命のきっかけなのさ。」
ペラペラと語る僕を、ナマエちゃんは歯を食いしばりながら見つめている。
『確かにあたしは骸に会って、変わった。あたし自身も、人生も。
でもそれを恨んだ事はない。』
「だからって僕を恨むのは間違ってるよ。」
『…っ、うるさい!』
ナマエちゃんは冷静で在ろうとするけど、どうしても感情が前に出てしまうらしい。
素直っていう意味では可愛いけど。
『アンタが骸をどう思うかは勝手だけど、あたしからしたらアンタさえ居なければこんな戦いなんて起こらなかったと思う。』
「そう自分に言い聞かせなくちゃ、落ち着かないんでしょう?」
『――っ!』