怖いもの(雲雀夢)/喜狂番外編
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「頭大丈夫?」
『失礼ですね。雲雀先輩は怖くないんですか?』
「見たこと無いモノをどうやって怖がるのさ。」
『昨日!テレビで、観たんです!実際に体験したって!』
「嘘に決まってる。僕は今体育座りしながら必死になってる君の方が怖いよ。」
失礼なっ
『学校の話もあったんです。トイレの花子さんや、13段目の階段や、動く人体模型とか。』
「そんなのに一々怖がってる人って居るんだ。君、マフィアだよね?」
『倒せない相手に何しろって言うんですか。』
うわっ
あんな呆れた雲雀恭弥、初めて見た。
「授業始まるから、早く教室行きなよ。」
『教室にも幽霊が出るって、テレビで言っていました。』
「ナマエって意外とテレビっ子なんだね。クイズ番組とかで1人で会話してるタイプでしょ。」
『どうしてわかったんですか!?』
「…どうでも良いよ。早く応接室から出て行って。」
そう言われてもなぁ。
『…あたし、昨日のテレビ観てから鏡とか怖くて、まともに見れないんです。』
「だから寝癖がついてるの。」
『うそっ』
「嘘だけど。」
『……』
「何?」
『雲雀恭弥って、性格悪い。
少しは優しくなったと思ったけど、元々の性格が悪いんだな、うん。』
「声に出てるけど。」
『えっ!』
「今の、心で思ってたつもり?僕にはわざとにしか思えない。」
『ご、ごめんなさいごめんなさい!!』
「呼び捨てにもしたね。」
あぁぁ、雲雀恭弥がトンファーをめっちゃブンブン回してる…!!
これは不味い。
怒ってる。
『ひ、雲雀先輩!あまり人に意地悪すると、悪霊に取り憑かれますよ!』
「君に1つ、良いことを教えてあげよう。」
『はい?』
「幽霊より怖いもの。」
一歩一歩、近付いてくる雲雀恭弥。
「人間だよ。」
怖かった。
あたしの体が10メートルくらい飛んだ。
幽霊なんて、ちょっとビビらせてくるだけじゃん。
可愛いもんじゃん。
雲雀恭弥なんて、殺すつもりで来るし。
「ナマエちゃん!?何、その痣!」
『10代目…はは、悪魔にやられました。』
「(何が起きたらそう言うの!?)」
END