怖いもの(雲雀夢)/喜狂番外編
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一人暮らしを再び始めて、暫く経った今日。
暇潰しにテレビを観ていた。
「今夜は実際に体験をしたという話をもとに再現した、怖い話しの特集です。」
あまり楽しい番組が見つからずチャンネルを色々と変えていたら、気になる言葉が聞こえた。
『怖い話し?へぇ、日本にもマフィアが有名なんだ。』
「それは若い男女4人が、ふざけて夜の山にドライブで行った時に起きた。」
『あぁ、死体処理でも観ちゃったのかな?可愛そうに。』
「長いトンネルを車で走っている途中、1人の女性が外に誰か居たよ、と言い出した。
だが、山道のトンネルを1人で歩く人間が居る筈が無い。」
『きっとやられた仲間が逃げたんだね。』
「その時は差ほど気にもとめず、車はどんどん奥へと進む。
女性2人は寒気を感じ、もう帰ろうよと運転する男に言った。
だが、それは聞き入れてくれない。」
『それ、その男マフィアでしょ?女の子殺すんでしょ?』
あれ?
テレビと会話してるあたしって寂しい女?
「すると、車が突如動かなくなった。
おかしいと思い、4人は車から降りる。」
『……ごくっ』
「車の下から聞こえる呻き声。
そっと、そこを覗くと――…」
翌朝
「…ねぇ」
『あ、雲雀先輩。おはようございます。』
「何で君が応接室にいるの?」
『あはは、気にしないでください。』
「そんな角で体育座りされて気にするなって言われても困る。」
『雲雀先輩も困る事ってあるんですねぇ。』
「(イラッ)」
『あぁすみません、トンファーを構えないでください。』
「何なの?」
『助けて下さい。』
「もう一度聞くけど、何なの?」
『日本はとても怖い所ですね。』
「は?」
そう、とても怖い。
『幽霊なんて、そんな恐ろしい者が居るなんて…』
昨日観た番組。
あれは、マフィアとかじゃなかった。
幽霊の話だ。
逃げても追ってくる、恐ろしい存在。
そんなものが居るのか。