一週間(雲雀夢)/死ぬ気ヒロ
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日曜日
用事がある為、学校に来た。
昨日は群れを潰しに夜中までバイクを走らせていたから、少し眠い。
あれからナマエからの連絡は無いし。
「草壁、今から30分くらい寝るから。誰も応接室に入れないで。」
「はい、承知しました。」
僕は物音に敏感だから、眠る時は誰も応接室には入れない。
ナマエとヤって寝る時は少しだけ眠りが深くなるから、多少の物音でも起きなくなるけど。
草壁が応接室から出て行くのを見て、ソファの上に横になった。
「……」
静かだ。
落ち着く。
そういえば、最近はこうして応接室で落ち着くのは久しぶりだ。
『恭弥に会いに来たんだから、入れろ。』
「委員長は只今お休みの時間だ!邪魔をするな!」
さよなら僕の平和。
予想はしてたよ。
「…草壁、ナマエなら通して良いから。」
「は、はい。」
『ざまぁみろ童貞。さっさとそこ退きな。』
「くそっ…」
草壁が扉から退いたらしく、ナマエが入ってきた。
『やっほ。』
「日曜日に学校来るなんて、どうしたの?」
『遊びに来た。』
「悪いけど、暇じゃないんだ。」
『ソファで寝てるのに?』
「……」
『恭弥、ほら、』
ソファで横になる僕の側でナマエは屈むと、両腕を開いた。
僕はそれに答えるようにナマエに抱きつく。
何だかんだ逆らえない。
『恭弥、いつもありがとう。』
「どうしたの急に。」
『言いたくなったの。』
ナマエらしくない。
少し、動揺した。
別れ話の前触れかと思った。
『私、何だかんだ恭弥に依存してる。恭弥に離れてほしくないって思ってる。』
「…本当に?」
『うん。』
ナマエが、僕に依存している?
離れてほしくないって思ってる?
「ありがとう。」
嘘でも、嬉しいよ。
君は僕に依存したい訳じゃない。
沢田綱吉に依存したくても、出来ないんだ。
だから、僕に離れられたら誰に依存すれば良いかわからないんだよ。
でも、僕はそれでも良いんだ。
『恭弥、ラブホ行こう。』
「………仕事が終わったらね。」
少し痛い胸を抑えて、起き上がった。
日曜日、一週間を終えてまた少しずつ僕は大人になろうとしている。
END