嫌われ番外編/文化祭前編
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この学校(寧ろクラス)は、体育祭同様やる気がないらしい。
見事に教室は空。
『……』
学校にいても、意味がないし…家で練習しようかな。
帰り道。
台本をペラペラ捲りながら歩いていた。
―ドンッ―
『ぶっ』
「キャンッ!!」
やっぱり、歩きながら本を読むのは良くない。
『す、すみません』
「あれ?ナマエらびょん!!」
『あ…犬さん。』
「犬で良いびょん!!こんな所で会えるなんて思わなかったれすー。」
こんな所が通学路ですから。
「あれ?何か落としましたよー。」
『え?あぁ、台本落としちゃったんだ…』
拾おうとしたら、犬さ…犬が拾ってくれた。
「シン…デレラ?これ、ナマエのれすか?」
『まぁ…』
「ひゃーっ!!ナマエ、シンデレラだぁ!!」
『まぁ…』
「王子…山田内?誰だコイツ。」
『さぁ。』
「これって、蛙になった王子を助ける話れすよね?」
『……まぁ、だいたいそんな感じ。』
何か違うって否定しずらい笑顔だなぁ…
「山田内とかいう奴じゃなくって、俺が王子役したいれす!!」
『ハハハッ。無理だね。』
「…そうれすよね…」
あ、少しキツク言いすぎたかも。
『ごめんね、他の生徒は演技に参加できないから。…あ、これあげますから。』
ポケットから飴を出してあげると、犬はジーッと飴を見て…
「ありがとうれす!!じゃあ、演技見に行くれす!!」
と、言って走って帰ってしまった。
台本を持って。
『あーあ。台本…』
まぁ良いか。
予備にもう一冊コピーしといたし。