想い合うということ(ツナ夢)
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「そっか。そういえばそうだったね。」
ツナ、何が言いたいんだろう。
「俺は死んじゃったのにね。」
『っ、』
顔を上げると、ツナは笑っていた。
『ツナ…?』
「俺さ、必ず未来を変えるよ。」
『え、』
「ナマエといつまでも一緒に居られる世界を作るんだ。
俺は10年後も死なない。
ナマエを一人にはしないから。
ずっと、此処に居ようよ。」
このアジトは、10年後のツナの案をもとに建てられた。
外部からの危険から守る為に、地下に。
もし侵入されても、監視カメラですぐに分かる。
でも、それはつまり、内部に居る人間も逃げられない。
「きっとね、10年後の俺もナマエの為にこのアジトを作ったんだと思うんだ。」
やめて。
やめてよ、ツナ。
『……………そろそろ戻らないと、怒られちゃうよ?』
「あ、そうだった!やばっ…じゃあ、またね!」
『うん。頑張ってね。』
ツナはいつも通りの笑顔に戻ると、小走りで戻って行った。
私もそろそろ洗濯物を取りに行こう。
『ツナ…』
私ね、ツナの事が時々怖いの。
でも、愛してる。
だから離れられない。
『ツナ…怖いよっ』
貴方に愛される事が。
それに応えたいと思う私が。
でもね、ツナ。
ツナは私をここに閉じ込める為にこのアジトを作ったと思ってるでしょう?
私ね、見つけちゃったの。
このアジトを探検して、いろんな部屋に入って見つけたの。
『……』
このアジトの設計図だよ。
ツナの字もあった。
でもね、
そこにね、
『私の字も…あったの。』
10年後の私が閉じ込めたかったのは、私?ツナ?
どちらにせよ、ツナは10年後に死んだ。
そして10年後の私はアジトを出た。
それは何の為かわからないけど。
私達の10年後は、どうなっているんだろうね。
(私は、ツナが此処に居るなら、私も居るよ。)