想い合うということ(ツナ夢)
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突然10年後の世界へ飛ばされ、ツナ達は過去へ戻る為に敵と戦う事になった。
私や京子やハルはその戦いを応援する事しか出来ないけれど、ツナはありがとうと笑ってくれたんだ。
10年後のツナはとても凄い存在らしく、アジトの設備もよく揃っている。
進んでも進んでも部屋が続いていて、迷子になりそうだ。
「ナマエ、ここに居たんだ。」
『ツナ…』
廊下を歩いていたら、不意に後ろから声が聞こえた。
足音なんて、聞こえなかったのに。
ツナは修行を始めてから気配を消して近付くのが上手くなった。
毎回怖いくらいに驚く。
「何してたの?」
『まだ此処の事よく分からないから、探検。ツナは?』
「俺は休憩中。」
『そっか。お疲れ様。』
「うん。」
ツナは私を抱き締めると、ふぅと一息ついた。
私もゆっくりツナの背中に腕を回す。
「10年後の俺さ、凄いんだ。バイクまで持ってて。」
『このアジトも作っちゃうくらいだもんね。』
「うん。医務室はあるし、本当に……外に出る必要ないよね。」
『っ、』
ツナは時々、怖いことをさらりと言う。
監視だらけのこのアジトは、確かに安全の為かもしれない。
でも、揃い過ぎた設備のせいで私には誰かを監禁するための部屋にしか思えない。
本当に、外に出る必要が無いくらいに。
『ツナ…怖い。』
ツナが怖いのに、愛しくて強く抱きしめた。
ツナも私をまた強く抱きしめる。
「大丈夫。俺が、必ず過去に戻る術を探すから。」
私が呟いた言葉は、ツナにとって今の状況の事だと思ったらしい。
間違いではないけど。
「ナマエさ。」
『…何?』
「10年後に来たとき、何処に居たんだっけ?」
私が、10年後に来たとき?
『ハル達の近くに居たよ。』
煙に包まれ、気がついたら知らない場所に居た。
ただ違う事は、私はハル達より少し離れた場所に居たということ。
まるで、隠れていたかのようだった。