思春期番外編(白蘭夢)
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ご飯は大抵胃に優しいものだ。
お粥やうどん。
たまには違うものを食べたいけど、この前餃子を食べたら胃が重くなって大変だったから控えなくちゃいけない。
『……早くどっか行って。ご飯が不味くなる。』
「1人で食べる方が不味いよ、きっと。」
『アンタの顔を見ながら食べたら、吐きそうになる。』
「ナマエチャンってツンデレっていうより、ネコみたいだね。」
『オェェェッ』
「あ。吐いた。」
吐いて少しスッキリした。
ちょっと疲れたけど。
「ナマエチャンの殺し方を決めたよ。」
『あっそ』
「ボンゴレが負けた時、君をボンゴレの目の前で殺してあげる。」
『…悪趣味』
「とても絶望的な気分になるでしょ?」
『でも、ボンゴレが勝つから意味がない。』
「どうかな?」
『死ぬのはお前だよ。』
骸を殺したと言った男。
本当にしろ嘘にしろ、あたしはコイツの死を見てやる。
あたしには殺せないから。
「ねぇナマエチャン。」
『何』
「六道骸ね、死ぬ前に笑ったんだよ。」
『……』
「ね、どうしてだと思う?」
張り付いた笑顔。
あたしが辛そうな顔を見せる事を楽しみにしてる。
『骸は死んでない。』
「……」
『あたしは、骸が好きだから。骸が生きてる事を信じる。アンタの言葉なんて信じない。』
この男は信じたらダメだ。
「ナマエチャンは僕にどうしても心を開かないんだね。」
『当たり前。』
「仲良くしようよ。一緒に暮らしてるんだし。」
『無理』
「残念だなぁ。じゃ、おやすみ。」
白髪が電気を消して部屋から出て行く。
あたしも目を瞑る。
あたしの部屋には最低限の物しかなく、寝る為だけの部屋だ。
本当は、寝るのが怖い。
また、目が覚めなくなるんじゃないかとか考えてしまう。
『京子…骸…』
どうか、無事でいて。
あたしはそう祈る事しか出来ない。
「…全く、ナマエチャンは強情だなぁ。」
本当はね、僕は君を殺してないんだ。
いつも笹川京子を庇って勝手に死んじゃう。
でも今回は、僕の手で殺したいな。
(あたしは部屋で、こっそり泣く)
(泣いてると知っていて、僕はまた君に笑いかける)