思春期番外編(白蘭夢)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「パラレルワールド…ってわかる?」
『どうでもいい』
「答えになってないけど…まぁ良いや。
普段君達の生きている世界とは、また別の世界が存在する。
そこにはまた同じ君達が存在するけど、同じ生き方とは限らない。
色々な人生を歩んでいて、違う生き方をするんだ。
でも、それも同じ君達。」
『漫画の読み過ぎでしょ。』
ちょっと軽蔑の眼差しを向けたら、白髪はまた面白そうにニコニコと笑った。
「ナマエチャンが、笹川京子を選んでずっと過ごす世界もあったよ。」
『っ、』
「あとね、六道骸を選んだ世界もあった。」
『何言って…』
「黒曜での戦いで、六道骸を応援したナマエチャン。
六道骸とは一切関わらず、笹川京子と過ごしたナマエチャン。
沢田綱吉に心を開いて、惚れてしまったナマエチャン。
六道骸に記憶を消されて、忘れて生きてるナマエチャン。
他にも、沢山のナマエチャンが居たよ。」
気持ち悪い。
何を言ってるの、コイツ。
「でもね…」
―ゾクッ―
『っ、』
何、今の寒気。
「どんなナマエチャンも、必ず僕が殺しちゃうんだ。」
『……』
あぁ、やっぱりコイツ気持ち悪い。
こんな事を、楽しそうに言うなんて。
「いつもね、今みたいに僕を否定するような目つきで睨むんだ。これから殺されるのに。」
『今あたしは軽蔑してるんだ。非現実的すぎる。』
「ははっ、酷いなぁ。」
コイツの言う、違う世界のあたしは殺されている。
なら、今のあたしは?
『あたしは殺さないの?』
「殺すよ。」
『何で今殺さないの?』
「どうやって殺そうか考えてるんだ。」
『あっそ』
「怖くないの?」
怖くない?
怖いよ。
凄く。
でもね、
『ボンゴレは負けない。あたしが死んでも、ボンゴレがお前を殺す。』
京子を守ってくれる。
髑髏を強くしてくれる。
「……ちょっと驚いちゃった。まさか、ボンゴレを信じてるの?」
『うん。少なくとも、アンタよりはね。』
「へぇ」