嫌われ番外編/文化祭前編
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『シンデレラねぇ…面倒な事になったな。』
屋上で台本をパラパラ読んでいると、結構セリフが多い。
こりゃ、アドリブになりそう。
だいたい、何で王子がリボーンじゃないのさ。
ったく…
『王子…やってほしいな。』
「ワォ。意外な願いだね。」
『……』
今度から、むやみに背中を向けるのは控えよう。
『雲雀先輩。どうしたんですか?』
「シンデレラ、引き受けたの?」
白々しいっ
『はい、先生に泣きながら頼まれました。』
「ふぅん。大変だね。」
『もっと大変なのは山本武や沢田綱吉だと思いますよ。女装だし。』
「あぁ、あれね…プッ…ワザとだよ。」
意外とオチャメですね。
『あたし、シンデレラってあまりやる気ないんですけど。』
「学校の行事はちゃんとやってもらうよ。」
『そもそも、衣装係があたしの服を作る気無いみたいなんで。』
あたしの寸法は誰も計ろうとしないし。
別に良いんですけどね。
「ふぅん…じゃあ、衣装の方は僕が手配してあげるよ。」
『はい?』
どんだけ学校の行事を成功させたいんですか。
「だから、君は絶対にこの役をやるんだよ。」
『はぁ。』
この人に何を言ってもダメな気がした。
「じゃあ、頑張って覚えてね。文化祭は明後日だから。」
『明後日!?』
おかしいでしょ!?
明後日?文化祭ですよ?
「言っておくけど、君のクラスがいけないんだからね。サボってばかりいるから、こうなるんだ。」
『すみません…』
「これで文化祭までサボったり、台無しにしたらブッ殺す」
『あれ?いつものセリフじゃないんですね。』
「何?咬み殺されてほしいの?」
『いえいえ、滅相もない。』
ブッ殺されるのも嫌ですよ。
『わかりました、文化祭…ちゃんとやります。』
「あたりまえだよ。」
文化祭…面倒だなぁ。