思春期番外編(骸夢)
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あ、そういえば…
『今日、京子に会ってないや。』
「は?」
『もう教室に居るだろうし。抱きしめたい。』
「いや、何馬鹿な事言ってるんですか。僕の体ですよ?」
『……!!』
そ、そうだ…
あたしが今京子に抱きついたら、骸が京子に抱きついた事になるんだ。
『あぁもうバカ!!こんな体になっても何一つイイコトが無い!!!』
―ガンッ、ガンッ―
「ちょ、ナマエ!?それ僕の体!壁に頭打ちつけないでください!
血!血が出てますから!」
頭がボーっとするけど、骸にささやかな復習が出来た気がする。
『…もう一度階段から落ちる?』
「それは頭から血を出してる僕の体にトドメを入れる為ですか?」
『じゃあどうやって戻るのさ。』
「………チューとか」
『何でだよ!』
コイツもうわけわかんない!
「一回!軽くで良いですから!ね?」
『ね?じゃねぇよ!!お互い自分とキスするとか嫌だよ!』
「じゃあ、戻ったら!」
『どんな約束!?』
骸があたしの服を掴んでくるから、突き放そうとあたしの体の肩を押した。あたしの体のくせに、なんて力だ!
―グイッ―
『わっ』
「おや?」
骸からいきなり強く引っ張るから、あたしは骸の方へ倒れたり。
―ゴチンッ―
『いたた…』
「ナマエ。大丈夫ですか?」
『まぁ………ん?』
目の前に見えるのは、いつもの骸の顔。
自分の体を見れば、並盛の制服だ。
『も…戻った…』
「クフフ、そうみたいですね。」
やった!
すごく単純だったけど、戻れた!
『じゃあほら、退いてよ。』
「クフフ、とても良い眺めですね。」
あたしが骸の体だった時に前に倒れたせいで、今は骸があたしを押し倒している。
『早く退いてよ。土で汚れる。』
体育館裏、つまり外だ。
こんな所で寝そべって制服が無事なわけない。
「ねぇ、このままキスしません?」
『……』
―バキッ―
骸の顔面に、右ストレートを決めた。