思春期番外編(骸夢)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『いたた…』
「ナマエ、大丈夫ですか?」
『大丈夫じゃないよ全く…』
体を起こして、固まる。
何かおかしい。
あたし、黒曜の制服着てる?
『ねぇ、骸――…』
骸が居るであろう方を振り向いて、固まった。
『…あたし?』
「おや?僕?」
全身から冷や汗が出てくる。
まさか、そんな。
有り得ない。
ゆっくり自分の頭に触れてみると、あの南国果実の葉を連想させるものがある。
そして、目の前にいるあたしは、クフフとか不吉な笑い方だ。
――因みにあたしは、ここであ!鏡か!なんてボケる程バカじゃない。
『おえぇっ』
「何で吐くんですか!?」
男…骸の体と入れ替わっちゃった!
『最悪。何で寄りによって骸の体かな?』
「クフフ、何か照れますね。」
『黙ってくれない?あと、あたしの体を抱きしめるな。』
落ちたその場所で、少し落ち着いて話す。
自分から発する声が低くて違和感ある。
『どうしよう……っ、』
「ん?どうしました?」
何、この感覚。
『骸…お腹痛い。』
「……ハッ!!」
骸(見た目はあたし)の顔が青くなる。
そういえば、骸は此処にトイレを借りに来たと言った。
あたしとぶつかった時には、もれるともれる言っていた。
まさか…
『アンタ、まさかウンコしたかったの?』
「仮にも女の子がウンコとか言わないでください。それに僕はウンコとか出しません。何ですかそれ?」
『ふざけてる暇ないんだけど。』
「いだだだだっ!」
相手の髪を引っ張ってみるけど、これあたしの体なんだよね。
何か複雑。
「テメェ、ナマエに何してやがる!」
『っ、』
ドンッと肩を押されて後ろに下がる。
あたしと骸の間に、今会いたくない奴が居た。
『ホモ野郎…』
「ホモじゃねーよ!骸テメェ、なんでここに居やがる。」
あぁ、そうだ。
周りから見たら今のあたしは骸なんだ。