一年は十二ヶ月(沢田夢)
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十二月をあいしてる
12月といえば思いつくイベントはやっぱりクリスマスだ。
ツナ君にクリスマスの予定を聞いたら、24日を私の為にあけておいてくれたらし
い。
と言っても、並盛は24日に終業式をやるから一度家に帰らなくちゃいけない。
25日は獄寺君や山本君と過ごすみたい。
私も25日は家族と過ごす事になっていたから丁度良かった。
でも、その25日にあのハルさんって女の子もいるのかな?
ちょっと不安だけど聞けずにいる。
ツナ君への誕生日プレゼントは、ツナ君と一緒に見に行ってマフラーを買ってあ
げた。
これから寒くなるからって事で。
でも、後から失敗したと気付いた。
クリスマスにマフラーを編めば良かったんだ。
でも後悔しても仕方ないし、編み物が得意というわけではない。
仕方ないので別のプレゼントを考えて、買った。
『ツナ君大丈夫?』
「うん…ははっ、クリスマスまでこんな目にあうなんて…」
待ち合わせ場所に居たら、ツナ君が走ってやって来た。
遅刻でもないのに、どうしたんだろうと思ったけど答えは簡単。
犬だ。
何故かツナ君は運悪くリードの千切れた犬によく追いかけられるな。
とりあえず適当なファミレスに入って、ご飯を食べる。
「こんなボロボロな格好でごめんね。」
『ううん。それでも来てくれて嬉しい。』
一度帰っても良かったけど、早くツナ君に会えて嬉しかった。
「早く、ナマエちゃんに会いたかったからさ。」
『ツナ君…』
胸がキュンってなった。
嬉しい。
「あぁ、そうだ。これ…」
テーブルの上に置かれた小さな包み。
クリスマスプレゼントということは分かる。
『えへへ、ありがとう。私もこれ、ツナ君に。』
「ありがとう。開けて良い?」
『うん。私もツナ君のプレゼント開けるね。』
小さな包みを丁寧に開けると、可愛らしいネックレスが入っていた。
小さなハートがついた、それでもしつこすぎない可愛さのもの。
ツナ君、女の子だらけの店で買ってくれたんだろうな。
嬉しい。
「わぁ、セーターか。ありがとうナマエちゃん……って、どうしたの!?」
『え?』
頬を何かが伝ったから触れた。
あぁ、私泣いてる。
『ごめん…嬉しくて。』
「嬉しい?」
『うん。私がツナ君をどんどん好きになってるから、とても嬉しいの。』
「ナマエちゃん…」
私って変だ。
ただクリスマスプレゼントを貰っただけなのに。
どうして涙が出るんだろ。
「俺は…もう、好きって感情じゃないんだ。」
『…え?』
ツナ君、何を言ってるの?
『好きじゃないの?』
「うん。」
『嫌い?』
「違うよ。」
『ツナ君…わからないよ。』
別れ話されるのかな。
手が震える。
聞くのが怖い。
「愛してるよ。」
ツナ君、何で顔が赤くないんだろ。
どうしてそんな真面目に言うんだろ。
「俺きっと、ナマエちゃんの事を悲しませたりしたかもしれない。つまらない
奴だって、飽きられた事もあるかもしれない。」
『そんな事、』
「でも俺は、来年もこうしてナマエちゃんと過ごしたいんだ。」
ツナ君と、来年も?
『私も…私も、ツナ君と過ごしたい。来年も、ずっとずっと!』
「ほ、本当に?」
『うん。私も、ツナ君の事…愛してるから。』
まだ幼い私達。
でも、確実に私達はどんな恋人にも負けないくらい愛し合ってる。
私達はゆっくり一緒に歩くんだ。
不意にツナ君の手が私の手の上に重なった。
「俺…ダメツナかもしれないけど、これからもよろしくね。」
『ツナ君はダメじゃないよ。私の方こそよろしくね。』
重なった手に指を絡めて、私達は笑った。
(あぁ、今私幸せ!)
12月といえば思いつくイベントはやっぱりクリスマスだ。
ツナ君にクリスマスの予定を聞いたら、24日を私の為にあけておいてくれたらし
い。
と言っても、並盛は24日に終業式をやるから一度家に帰らなくちゃいけない。
25日は獄寺君や山本君と過ごすみたい。
私も25日は家族と過ごす事になっていたから丁度良かった。
でも、その25日にあのハルさんって女の子もいるのかな?
ちょっと不安だけど聞けずにいる。
ツナ君への誕生日プレゼントは、ツナ君と一緒に見に行ってマフラーを買ってあ
げた。
これから寒くなるからって事で。
でも、後から失敗したと気付いた。
クリスマスにマフラーを編めば良かったんだ。
でも後悔しても仕方ないし、編み物が得意というわけではない。
仕方ないので別のプレゼントを考えて、買った。
『ツナ君大丈夫?』
「うん…ははっ、クリスマスまでこんな目にあうなんて…」
待ち合わせ場所に居たら、ツナ君が走ってやって来た。
遅刻でもないのに、どうしたんだろうと思ったけど答えは簡単。
犬だ。
何故かツナ君は運悪くリードの千切れた犬によく追いかけられるな。
とりあえず適当なファミレスに入って、ご飯を食べる。
「こんなボロボロな格好でごめんね。」
『ううん。それでも来てくれて嬉しい。』
一度帰っても良かったけど、早くツナ君に会えて嬉しかった。
「早く、ナマエちゃんに会いたかったからさ。」
『ツナ君…』
胸がキュンってなった。
嬉しい。
「あぁ、そうだ。これ…」
テーブルの上に置かれた小さな包み。
クリスマスプレゼントということは分かる。
『えへへ、ありがとう。私もこれ、ツナ君に。』
「ありがとう。開けて良い?」
『うん。私もツナ君のプレゼント開けるね。』
小さな包みを丁寧に開けると、可愛らしいネックレスが入っていた。
小さなハートがついた、それでもしつこすぎない可愛さのもの。
ツナ君、女の子だらけの店で買ってくれたんだろうな。
嬉しい。
「わぁ、セーターか。ありがとうナマエちゃん……って、どうしたの!?」
『え?』
頬を何かが伝ったから触れた。
あぁ、私泣いてる。
『ごめん…嬉しくて。』
「嬉しい?」
『うん。私がツナ君をどんどん好きになってるから、とても嬉しいの。』
「ナマエちゃん…」
私って変だ。
ただクリスマスプレゼントを貰っただけなのに。
どうして涙が出るんだろ。
「俺は…もう、好きって感情じゃないんだ。」
『…え?』
ツナ君、何を言ってるの?
『好きじゃないの?』
「うん。」
『嫌い?』
「違うよ。」
『ツナ君…わからないよ。』
別れ話されるのかな。
手が震える。
聞くのが怖い。
「愛してるよ。」
ツナ君、何で顔が赤くないんだろ。
どうしてそんな真面目に言うんだろ。
「俺きっと、ナマエちゃんの事を悲しませたりしたかもしれない。つまらない
奴だって、飽きられた事もあるかもしれない。」
『そんな事、』
「でも俺は、来年もこうしてナマエちゃんと過ごしたいんだ。」
ツナ君と、来年も?
『私も…私も、ツナ君と過ごしたい。来年も、ずっとずっと!』
「ほ、本当に?」
『うん。私も、ツナ君の事…愛してるから。』
まだ幼い私達。
でも、確実に私達はどんな恋人にも負けないくらい愛し合ってる。
私達はゆっくり一緒に歩くんだ。
不意にツナ君の手が私の手の上に重なった。
「俺…ダメツナかもしれないけど、これからもよろしくね。」
『ツナ君はダメじゃないよ。私の方こそよろしくね。』
重なった手に指を絡めて、私達は笑った。
(あぁ、今私幸せ!)