一年は十二ヶ月(沢田夢)
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えんむすんで六月
中学生は何だかんだ毎日忙しい。
学校の後は着替えて塾に行かなくてはいけない。
委員会の集まりがある日はそのまま行くから帰りは腹ペコ。
家に帰ればもう遅い時間なのにまだ勉強が待ってる。
学校での宿題はほぼ毎日出るし、塾の宿題もある。
テスト前では塾は中学生が外を出歩いても良いギリギリの時間まで勉強をやらせ
る。
部活も入っているから、土日は部活と塾で潰れるし。
今はそのテスト前だ。
『ふぅ…』
塾が終わって、コンビニに寄った。
勉強して疲れた脳にチョコレートと宿題の為にコーヒーを買う。
コーヒーは苦くてあまり好きではないけどそれなりに効いてる気がする。
レジに品物を渡して会計を済ませて店を出ようとしたら、見慣れた人が雑誌コー
ナーに居た。
『沢田君?』
「…え?あ、ミョウジさん。」
沢田君だ。
どうしたんだろ。
「どうしたの?こんな時間に。」
『塾帰り。沢田君こそ、どうしたの?』
「俺はチビ達にアイス頼まれたから、ついでに立ち読みしようと思って。」
『そうなんだ。早めに帰ってあげてね。』
「あ、待って!」
コンビニを出ようとしたら沢田君が私を呼び止めた。
そのままちょっと待っててと言われたので待っていると、沢田君はアイスを3つ
程適当に選んでレジでお金を払い、私の所へ小走りで来た。
「送るよ。」
中身アイスだから溶けるよと言おうとしたけど、急いで買ってきてくれた時の沢
田君の笑顔を見たらなんだか断れない。
『じゃあ、お願いします。』
それにちょっと嬉しかった。
「毎日塾なの?」
『毎日ではないよ。委員会とか部活もあるし。』
「へぇ…でも、凄いよね。毎日忙しいのに。」
『もう慣れちゃった。これが私の日常だし。』
つまらない毎日。
つまらない私。
沢田君は私の知らない世界を沢山知ってるんだろうな。
私も沢田君の世界を見てみたい。
なんだか、沢田君を好きだと意識してから私おかしい。
「ミョウジさんは凄いね。」
『凄い?』
私が?
「勉強だって出来るし、友達も多くて…俺みたいなダメ人間にも優しい。」
『沢田君はダメじゃないよ。それに、私は沢田君が思うほど凄くない。』
「俺は全然ダメなんだ。知らないだろ?俺、ミョウジさんの言葉に沢山救われて
るんだ。」
沢田君の言っている意味が分からない。
私がいつ沢田君を救ったんだろう。
「俺はミョウジさんの笑顔が好きだよ。」
『え…』
沢田君の顔を見ると真っ赤になってる。
きっと私も真っ赤だ。
「あ、ごめん!変な事言って…」
『笑顔だけ?』
「へ?」
『私のこと好きなの…笑顔だけ?』
私は沢田君が好き。
1年の頃はただ少し気になる存在なだけでそんな事思わなかった。
でも、いつからかは分からないけど、私は沢田君の事を恋愛として好きなんだ。
「笑顔だけじゃない。ミョウジさんの事…好きなんだ。特別なんだ。」
嬉しくて恥ずかしくて、持っていた荷物を全て落としてしゃがんだ。
「え、ミョウジさん!?」
『沢田君。』
「な、に?」
心臓がうるさい。
でも嫌じゃない。
『私も、沢田君が好きです。』
今度は沢田君も手荷物を落とした。
(私たち、両思いだったんだ)
中学生は何だかんだ毎日忙しい。
学校の後は着替えて塾に行かなくてはいけない。
委員会の集まりがある日はそのまま行くから帰りは腹ペコ。
家に帰ればもう遅い時間なのにまだ勉強が待ってる。
学校での宿題はほぼ毎日出るし、塾の宿題もある。
テスト前では塾は中学生が外を出歩いても良いギリギリの時間まで勉強をやらせ
る。
部活も入っているから、土日は部活と塾で潰れるし。
今はそのテスト前だ。
『ふぅ…』
塾が終わって、コンビニに寄った。
勉強して疲れた脳にチョコレートと宿題の為にコーヒーを買う。
コーヒーは苦くてあまり好きではないけどそれなりに効いてる気がする。
レジに品物を渡して会計を済ませて店を出ようとしたら、見慣れた人が雑誌コー
ナーに居た。
『沢田君?』
「…え?あ、ミョウジさん。」
沢田君だ。
どうしたんだろ。
「どうしたの?こんな時間に。」
『塾帰り。沢田君こそ、どうしたの?』
「俺はチビ達にアイス頼まれたから、ついでに立ち読みしようと思って。」
『そうなんだ。早めに帰ってあげてね。』
「あ、待って!」
コンビニを出ようとしたら沢田君が私を呼び止めた。
そのままちょっと待っててと言われたので待っていると、沢田君はアイスを3つ
程適当に選んでレジでお金を払い、私の所へ小走りで来た。
「送るよ。」
中身アイスだから溶けるよと言おうとしたけど、急いで買ってきてくれた時の沢
田君の笑顔を見たらなんだか断れない。
『じゃあ、お願いします。』
それにちょっと嬉しかった。
「毎日塾なの?」
『毎日ではないよ。委員会とか部活もあるし。』
「へぇ…でも、凄いよね。毎日忙しいのに。」
『もう慣れちゃった。これが私の日常だし。』
つまらない毎日。
つまらない私。
沢田君は私の知らない世界を沢山知ってるんだろうな。
私も沢田君の世界を見てみたい。
なんだか、沢田君を好きだと意識してから私おかしい。
「ミョウジさんは凄いね。」
『凄い?』
私が?
「勉強だって出来るし、友達も多くて…俺みたいなダメ人間にも優しい。」
『沢田君はダメじゃないよ。それに、私は沢田君が思うほど凄くない。』
「俺は全然ダメなんだ。知らないだろ?俺、ミョウジさんの言葉に沢山救われて
るんだ。」
沢田君の言っている意味が分からない。
私がいつ沢田君を救ったんだろう。
「俺はミョウジさんの笑顔が好きだよ。」
『え…』
沢田君の顔を見ると真っ赤になってる。
きっと私も真っ赤だ。
「あ、ごめん!変な事言って…」
『笑顔だけ?』
「へ?」
『私のこと好きなの…笑顔だけ?』
私は沢田君が好き。
1年の頃はただ少し気になる存在なだけでそんな事思わなかった。
でも、いつからかは分からないけど、私は沢田君の事を恋愛として好きなんだ。
「笑顔だけじゃない。ミョウジさんの事…好きなんだ。特別なんだ。」
嬉しくて恥ずかしくて、持っていた荷物を全て落としてしゃがんだ。
「え、ミョウジさん!?」
『沢田君。』
「な、に?」
心臓がうるさい。
でも嫌じゃない。
『私も、沢田君が好きです。』
今度は沢田君も手荷物を落とした。
(私たち、両思いだったんだ)