一年は十二ヶ月(沢田夢)
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三月にまたたき
いつも成長しろ成長しろと言われ続けた俺に、ミョウジさんは初めて成長したね
って言ってくれた。
俺の事を見ていてくれたのかな、なんて自惚れしたりして。
そんなミョウジさんの事を少しでも知りたくて挨拶を毎日した。
でもお互の呼び方のせいかなかなか深い仲にはなれない。
思い切ってバレンタインにチョコを渡してみても、あまり変わらなかった。
『沢田君。バレンタインデーのお礼をしたいんだけど…何か欲しいものある?』
「お礼なんて…そんな、気にしないでよ。」
はっ、と気付いた。
俺達はどちらかが何か一歩踏みだそうとすると、どちらかが壁を作ってるんだ。
だから、なかなか近づけない。
『実はね、私もあの時沢田君のチョコ用意してあったんだ。』
「えっ!?」
『でも渡しそびれちゃったの。だから、お礼とお詫びもさせて?』
確かに残念だ。
義理チョコを作ったって言ってたからちょっとは期待していたのだけれど、ミョウジ
さんが俺の所に来る事はなかった。
もしかしたら義理チョコを渡す程の仲でも無いって思われてるんじゃあ、なんて
考えたし。
「えっと…じゃあ…」
『あ、因みにあまり高い物はやめてね。』
「うん、分かってる。」
ミョウジさんともっと仲良くなりたい。
ミョウジさんが俺の事を見てくれたんだ。
なら、俺だってミョウジさんの事知りたい。
『あ、ホワイトデーと言ったら飴かな?飴いる?』
「いや、飴はあまり…」
『だよね。じゃあどうしようかなー』
「えっと…」
『作って欲しいものある?あまり自身ないけど。』
「あの、じゃあさ、」
『ん?』
「今度、ミョウジさんの家で手作りケーキ食べたい、なんて…」
俺今結構図々しい事頼んだ気がする。
今更ながら恥ずかしい。
ミョウジさんの顔がまともに見れなくて、俯いた。
『じゃあ今週の土曜日で良かったら、家においでよ。何か作っておくから。』
「え、良いの?」
『うん。みんなに配ったバレンタインチョコより美味しいもの作るね。』
「あ…ありがとう!」
にっこり笑ったミョウジさん。
良かった、迷惑じゃないみたいだ。
『じゃあ土曜日…14時に学校前で良いかな?』
「うん。大丈夫だよ。」
『良かった。じゃあまたね!』
友達の所へ走って行くミョウジさんを見て、俺も笑顔になれた。
(ゆっくりお互いを知れば良いんだ)
いつも成長しろ成長しろと言われ続けた俺に、ミョウジさんは初めて成長したね
って言ってくれた。
俺の事を見ていてくれたのかな、なんて自惚れしたりして。
そんなミョウジさんの事を少しでも知りたくて挨拶を毎日した。
でもお互の呼び方のせいかなかなか深い仲にはなれない。
思い切ってバレンタインにチョコを渡してみても、あまり変わらなかった。
『沢田君。バレンタインデーのお礼をしたいんだけど…何か欲しいものある?』
「お礼なんて…そんな、気にしないでよ。」
はっ、と気付いた。
俺達はどちらかが何か一歩踏みだそうとすると、どちらかが壁を作ってるんだ。
だから、なかなか近づけない。
『実はね、私もあの時沢田君のチョコ用意してあったんだ。』
「えっ!?」
『でも渡しそびれちゃったの。だから、お礼とお詫びもさせて?』
確かに残念だ。
義理チョコを作ったって言ってたからちょっとは期待していたのだけれど、ミョウジ
さんが俺の所に来る事はなかった。
もしかしたら義理チョコを渡す程の仲でも無いって思われてるんじゃあ、なんて
考えたし。
「えっと…じゃあ…」
『あ、因みにあまり高い物はやめてね。』
「うん、分かってる。」
ミョウジさんともっと仲良くなりたい。
ミョウジさんが俺の事を見てくれたんだ。
なら、俺だってミョウジさんの事知りたい。
『あ、ホワイトデーと言ったら飴かな?飴いる?』
「いや、飴はあまり…」
『だよね。じゃあどうしようかなー』
「えっと…」
『作って欲しいものある?あまり自身ないけど。』
「あの、じゃあさ、」
『ん?』
「今度、ミョウジさんの家で手作りケーキ食べたい、なんて…」
俺今結構図々しい事頼んだ気がする。
今更ながら恥ずかしい。
ミョウジさんの顔がまともに見れなくて、俯いた。
『じゃあ今週の土曜日で良かったら、家においでよ。何か作っておくから。』
「え、良いの?」
『うん。みんなに配ったバレンタインチョコより美味しいもの作るね。』
「あ…ありがとう!」
にっこり笑ったミョウジさん。
良かった、迷惑じゃないみたいだ。
『じゃあ土曜日…14時に学校前で良いかな?』
「うん。大丈夫だよ。」
『良かった。じゃあまたね!』
友達の所へ走って行くミョウジさんを見て、俺も笑顔になれた。
(ゆっくりお互いを知れば良いんだ)