思春期番外編(骸夢)
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「クフフ、これはこれは…予想よりもレベルの低い女装ですね。」
この声は…
『む、骸!?』
何で!?
しかも、姿もわざわざ骸になってるし!!!
何で黒曜の女子の制服着てるの!?
「…君、何してるの?部外者は立ち入り禁止だよ。」
「ナマエに誘われたんですよ。」
「……」
『誘ってないから!』
恭弥に睨まれた!!
「ナマエちゃん…」
『ち、違うの京子!!』
浮気を疑う眼差しを向けないで!!
「テメェ、何しに来やがった!!」
ホモ野郎が骸の前に立った。
「おやおや。酷い女装だ。ナマエも可哀想に、こんな気持ち悪いモノを見せられて。」
お前もな。
「昨日ナマエが、骸なら優勝したかもねって言ってくれたんですよ。」
『あ…』
京子も恭弥もサワダツナヨシも、みんな目を見開いてあたしを見ている。
『ちが、あれは…』
姿が髑髏だからって話だ!
会話が成立してない!
「ナマエ、僕は必ず優勝します。」
『骸…』
あたしのゲロ踏んでる。
「ですから、お願いがあります。」
『?』
「昨日京子に叫んでいた言葉を…僕にも言ってください。」
『は?』
叫んでいた言葉?
『……』
“京子大好き!!!”
『あ…む、無理無理無理無理無理!!!』
「ナマエちゃん、何を叫んだの?」
『京子大好き!!!』
「は?」
『…って叫んだの。』
「へぇ。」
骸に大好きって言うの?
無理だから!
死ぬから!
「言わせないよ。」
「おや?」
恭弥が、あたしと骸の間に入った。
「僕に勝てるとでも?言っておきますけど、僕結構美脚ですよ。」
「ゲロ踏んでる奴が何言ってんの?」
「え゛…」
あ。やっと気づいた。
「ク、クフフ…強気でいられるのも今のうちですよ。」
―ジャリッ、ジャリッ―
地面にゲロすり付けてるし。
「ところでナマエ。正直なところ、誰がこの中で一番可愛いと思いますか?」
『え。』
勝ち誇った骸の顔。
自分が選ばれるとでも思ってるのか。