思春期番外編(犬夢)
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骸達が黒曜をまだ乗っ取っていない頃。
とても平和で、ナマエも骸をまだ“ギザギザ”と呼んでいた。
『京子…今頃学校着いたのかな?』
今朝から机に置いてある京子の写真をうっとりと見つめるナマエ。
「クフフ、おはようございますナマエ。」
そんな時、ちょうど骸と犬と千種が登校してきた。
『…チッ』
ナマエは骸をチラリと見て舌打ちすると、また写真に視線を戻す。
「おやおや、朝から態度が悪いですね。抱きつきますよ?」
『死ね』
骸に冷たい視線と言葉を放ち、また京子に視線を戻す。
「聞けよナマエー。さっきな、俺の下駄箱にお菓子入ってたんらよー!」
犬がニコニコと笑いながら、自慢気に可愛い包みに入ったお菓子をナマエに見せる。
『……不味そう』
入っていたのはクッキー。
ナマエから見れば、不味そうらしい。
「ナマエにひとつあげるびょん!」
『い…いらない!!』
「遠慮すんなよ!!食えって!!!」
『むぐっ!!』
クッキーを一枚、ナマエの口に突っ込んだ犬。
ナマエが苦しそうに暴れるが、ナマエの口を犬が抑えた。
『ゴクッ……ゲホッ!!ゴホッ!!』
「犬、ナマエにあまり乱暴しないでください。」
「ナマエ苦しがってるよ。」
「うるへー眼鏡!!な、ナマエ!!美味い!?」
『……』
俯いていたナマエが、ゆっくり顔を上げる。
その瞬間目があったのは、犬だ。
『あ…』
「ナマエ、落ち着いてください。犬も悪気は無かったんですよ。」
「めんどい…犬、謝りなよ。」
「えー。」
『金髪…好きっ』