喜狂番外編(骸夢)
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「でも残念ながら、僕はナマエの…胸?を見ても、欲情しません。」
『疑問系ですか。なら、あたしはもう行きます。』
「まぁ待ちなさい。」
『ぐぇっ』
襟を引っ張られた。
この人は手加減を知らないのか。
「僕はナマエが辛そうな顔を見るのが好きなので、悪戯する事にしました。」
『……は?』
悪戯?
というか、なんてサディストな台詞なんだ。
―バンッ―
『うっ』
壁に押し付けられる。
目の前には六道骸の顔があって、近い。
…と言っても、姿はクロームさんだ。
『骸…さん?』
「クフフ」
油断した。
見た目はクロームさんだけど、中身はやっぱり六道骸なんだ。
この状況でマズイと思わない程、あたしも馬鹿じゃない。
『骸さん、駄目ですよ。』
「何の事ですか?」
『悪戯とか、駄目です。』
近い。
見た目はクロームさんなのに。
此処は女子トイレだから、人が入って来たら絶対誤解される。
『骸さん、何か買ってあげますから!!』
「いりません。」
『クロームさんの体…っ、大切にしてあげてください。』
「クロームは僕に全てを捧げました。問題はありません。」
『で、でも、だからってぇぇぇぇ』
目を堅く閉じた。
顔に、六道骸の吐息を感じる。
―ガブッ―
……がぶ?
『いっ…いだだだっ!!』
痛さに、目を見開く。
何と六道骸は、あたしの鼻に思い切り噛みついた。
どんなに叫んでも、離れない。
『むっ…い゛っ…』
最後に一瞬強く噛むと、六道骸が離れた。
「クハハハハ!!面白いですね、その間抜け面!!」
『いったぁ…何が可笑しいんですか!!』
鏡を見た。
鼻に残る、縦の歯形。
そりゃあ間抜けな顔だ。
『む…骸さん!!』
「クフフ…その姿で街を歩くナマエ。プッ。最高です。」
あぁ殴りたい!
「今回は此処までにしますよ。」
『もう帰ってください!!』
「はいはい…ブッ!!クハハハハハハ!!」
『~っ、骸さん!!』
結局、それからすぐに六道骸は帰った。
文句を言いに応接室に行けば、雲雀恭弥はあたしと目を合わせないようにしていたし。
絶対笑い堪えてた。
そして何より、
「その歯形、何だ。」
『えっと…』
リボーンから出てる黒いオーラが、凄く怖かった。
最悪な日だ。
来年からは6月9日はイタリアに帰国しよう。
END