喜狂番外編/ひぐらしパロ(ツナ語り)
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『これからもあたし、自分の好きな時間に行くので…10代目達とは別で行きます。』
「へ?」
『……』
次の日。
学校に来たナマエちゃんは、そう言った。
ナマエちゃん、突然何言ってんの?
「お萩、全部食ったか?」
『…いえ、残しちゃいました。』
「何だ…じゃあナマエちゃん、宿題出来なかったんだね。」
何とか会話に入ろうとしても、何だか壁を感じる。
授業中も休み時間も、目を合わせない。
ある休み時間。
山本が部活の集まりで、教室から出て行った。
俺と獄寺君の2人だけになる。
「昨日リボーンから聞いたんだけど、骸…行方不明らしいね。」
「みたいッスよ。」
何だか、祭りの日から骸達がいなくなったらしい。
「アイツら、いつ捕まってもおかしくない立場だから…連れて行かれたのかな?」
「ったく心配かけさせる奴らだな…」
ナマエちゃんは、この事を知っているのかな…
いや、言わない方が良いかもしれない。
ナマエちゃんは、生贄の事を気にしている。
ナマエちゃんには、黙っていよう。
「ナマエちゃん、まだ回復してないのかな。」
放課後。
ナマエちゃんを遊びに誘ったけれど、帰っちゃった。
仕方ないから、俺達も大人しく解散した。
「ご飯とか…大丈夫なのかな。」
体調がまだ回復してないなら、作るのも大変だろうし。
それに、材料もあまりない筈。
「母さんに頼んで、作って貰おう!」
早くナマエちゃんには、元気になってもらいたい。
また、遊びたい。
元気になれば、また笑ってくれる。
きっと…
また、俺達に笑顔を向けてくれるんだ。
『もう…帰って!!帰ってよ!!!』
―バンッ―
「う゛っ!!」
母さんに作って貰った弁当を持って行った。
でも、少しふざけたらナマエちゃんを怒らせてしまったみたいだ。
『帰って帰って帰って!!』
「うあ゛ぁっ!!ナマエちゃん、手が痛いんだ!!ふざけすぎたなら、謝るから…っ」
俺の手が、ドアに挟まれて抜けない。
でも、何を言ってもナマエちゃんは力を抜かない。
『帰って帰って帰って帰って帰って帰って!!』
「待って…本当に痛いんだ!!ごめん、ごめん!!」
―バタンッ―
―ガチャン―
やっと指が抜けると、ナマエちゃんはドアの鍵を閉めた。
「ごめん…ナマエちゃん、ごめんね…ごめん…」
暫く謝っていたけど、ナマエちゃんが出てくる事はなかった。